異例の体制はこれからの移民ポリシー改革に移民大臣が専念する為か
新移民大臣Erica Stanford氏とは?
新政権の連立交渉が決着し、ついにNational、Act、New Zealand Firstの3党から成る新しい政権が11月27日に発足しました。(RNZ,11月27日)Beehive(NZ政府)ウェブサイトは、現在も更新中のようで、政権発足から1週間ほど経った12月3日現在もアクセス出来ない状態となっています。
予想通り、新移民大臣辞任にはErica Stanford氏が就任しました。Stanford氏は、2017年にEast Coast Bays選挙区で議席を獲得し政界入りしました。当初のNational党比例順位は65位でしたが、今年の選挙では7位まで順位を大幅に上げ、党内での影響力を着実に強化しています。
野党時代には、コロナ禍による離れ離れになった家族の再会など、積極的に移民問題に取り組んできました。野党時代に移民局と激しくやりあってきて、これからどこまで移民局との関係性を築いていくのか個人的に興味を持っています。
移民大臣と副移民大臣2人の異例の体制
Stanford氏が移民大臣および教育大臣の重要なポストを兼任することになり、それが理由なのか、National党から1人、NZ First党から1人の計2人の副移民大臣が就任しました。通常、ビザの審査は移民局の審査官が担当しますが、全ての方法を試した後で、他に方法がない等のケースでは、副移民大臣が移民大臣の代理としてビザ審査に介入することがあります。
したがって、副移民大臣が誰であるかについて、移民アドバイザーとしては実務で関わりがあるので、非常に興味深いところです。(なお、移民大臣は上席審査官にも審査権限を委譲できるため、必ずしも副移民大臣が難しいビザの審査に関与するとは限りません。)
新しい移民大臣下で移民法はどのように変わるのか?
移民大臣と教育大臣が同じ方であるため、教育に焦点を当てた移民法改正が行われる可能性があります。また、法律に詳しい方はご存じだと思いますが、通常、法律は施行前の事項には適用されません。しかし、根幹となる移民法2009とは異なり、ビザルール自体は法律ではないため、施行前のことにも、一定の範囲で遡及効果を持たせることは可能です。つまり、施行前に申請したビザについても、ビザ改正の恩恵を授与することは十分あり得ます。
年末年始期間の移民局対応の変更
遂に師走に入りましたね。今月末から多くのビジネスがクリスマス休暇に突入します。移民局は祝日には完全休業し、その他の日については人手を減らしての業務対応となります。経験上、今年も12月23日から1月7日までの間は審査が進まないと考えておいた方が良いかと思います。
ちなみに、移民局から私の所属団体への連絡によれば、12月11日から1月8日までに発行された移民局からの追加情報要請やPPIレターに対して、少なくとも20営業日と通常より長い返答期間が与えられるとのことです(NZAMI、12月1日)。1月8日からは通常の返答期限に戻るようです。
本コラムは一般的なビザ、移民法等の情報提供で、法的助言を目的としていません。執筆者及び弊社は、本コラムの内容等に起因する損害について、一切の責任を負わないものとします。この免責事項も含めて内容の無断転載及び改変を禁止します。法的アドバイス(有料)やビザの申請代行をご希望の場合はお問合せ下さい。(執筆日12月3日)
- Aki Yamasaki
- New Zealand Visa Partner Limited(ニュージーランドビザ申請代行センター)代表。NZ政府公認・移民アドバイザー(Licence No. 201701307)/NZ公認教育カウンセラー。カンタベリー日本人会協賛会員。Google Review 5.0。
- ニュージーランド移住27年目、移民アドバイザー歴9年目。TOEIC満点、英検1級。Master of Business Lincoln Uni、Bachelor of Social Science (心理学) Waikato Uni,、移民法最高学位GDNZIA等15学位を取得し、現在も大学院ロースクールで法律を学ぶ。
- 一般的なビザ申請だけでなく、申請却下歴、犯罪歴、移民保護裁判所などの困難な案件にも対応。移民法に基づく法的助言、申請代行、移民局との交渉、面接同席、弁論書作成等一貫して担当する。却下後の不服申立て、犯罪歴・病歴を伴う案件、移民大臣による特別な例外許可を求める案件、さらに弁護士や他の移民アドバイザーでもビザ取得に至らなかった案件についても、ビザ発給へ導いた実績を有する。 コロナ禍でビザ許可率が低下していた時期に、かつ素行要件にも抵触していた2件のビザ申請を除き、これまで受任したビザ申請の成功率は100%。評判の高い移民アドバイザーや留学エージェントからも案件の紹介を受けている。
- 法律分析と移民局への弁論書に定評あり。本気でニュージーランドのビザ取得を目指し、「応援したい」と思える案件のみ厳選して受任。弊社で申請代行可能かどうかの査定は無料。
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