ニュージーランドの保育園や小学校では、職員同士のチームワークを良くする取り組みや、職員が働きやすいと感じるような取り組みを各施設で色々と工夫しています。今日はその中から僕が働いた保育園で行われていた「カインドネスウィーク」について紹介したいと思います。
ニュージーランドの保育園や小学校では、職員同士のチームワークを良くする取り組みや、職員が働きやすいと感じるような取り組みを各施設で色々と工夫しています。今日はその中から僕が働いた保育園で行われていた「カインドネスウィーク」について紹介したいと思います。
以前、チョコレートと一緒に同僚の褒めたい姿について表彰状を贈る「チョコフィシケート」を紹介しましたが、カインドネスウィークも同僚の間で贈り物をする取り組みです。
カインドネスウィークの週は、各自が担当する一人の職員に5日間なんでも構わないのでプレゼントを贈ります。パートタイムの職員や調理師、園長先生も参加し、担当する職員はあみだくじで決めました。全員が誰かにプレゼントを贈り、贈られるようになっています。事前に園長先生がみんなに「理想の休暇の過ごし方は?好きな色は?バケットリストは何?好きなお菓子は?好きな香水は?」などの項目が書かれた質問票を配り、集めていたので、贈り物をする担当の職員にそれぞれ渡していました。これで、何を贈ったら良いかのヒントになっていました。誰が贈り主かは秘密なのですが、わくわくして我慢できずに言ってしまう先生もいました(笑)。あまりお金をかけずにプレゼントを贈ろうという雰囲気があり、かけたとしても5日間で約10ドルくらいが良いという金額の幅でした。大切なのはみんなが楽しめるような環境を作ることなので、プレッシャーにならないようにとの配慮でした。しかしながら、みんなが贈り合うプレゼントは、手作りのお花やお菓子、本、チョコレート、ビーチタオル、タンブラーなど色々で、デコレーションが上手な先生が多く、職員室のテーブルに毎日そのプレゼントが並ぶ様子はとてもきれいでした。職員室では、誰かと顔を合わせるたび「これは、お酒が好きな人へのおつまみじゃない?」「贈り主は誰かな」「何もらったの?」など、みんないつもに増して会話が弾んでいました。僕もこの一週間は「明日は何がもらえるんだろう?」とワクワクしながら行っていました。ある年は、質問票に「旅が好き」と書いたので、リュックサックと帽子、旅に関するポジティブな引用文を集めたピクチャーブックをもらいました。自分のことを知ってくれていると感じて嬉しかったですし、贈り主の先生とさらに仲良くなりました。以上、カインドネスウィークの紹介でした。職場のチームワークや円滑なコミュニケーションのヒントになればと思います。