今日は、小学校で先生たちに必要な作業時間について書きます。
ニュージーランドでは保育園で勤務していたときも、この作業時間はノンコンタクトという名前で与えられていましたが、小学校にも同じような作業時間があります。ノンコンタクトとは呼ばず、CRT(Casual relief teaching)と呼ばれています。先生が授業から解放され、作業に没頭してよい時間というニュアンスがあります。名前の通り、この作業時間は通常、クラス担任が子ども達から離れて授業の準備に必要な書類やアセスメントの書類の作成ができるように設けられた作業時間です。
保育園で働いていた時は、この時間が週に3時間ほどあり、今、働いている小学校では、5週間に一度、1日このCRTの時間があります。CRTの日が素晴らしいのは、授業に出る必要がないことです。学校によっては、出勤せず家で作業しても構わないところもあるそうです。パソコンで作業をするため、学校に来なくてもリモートワークができますよね。
その間のクラスの授業は代理の先生が代行してくれます。保育園のときは、リリーバーといって補助の先生が働いてくれていました。これは、有資格の保育者でなくても可能な場合がほとんどでした。小学校の代理の先生は、サポートティーチャーとして雇われている先生が、担任の先生たちのCRTを代行してくれます。その授業の内容は、こちらがお願いしたものをそのまま行ってくれる時もあれば、その先生がクラスの雰囲気を見て、良いと思う授業を行うこともあります。
CRTは先生にとっては必須の時間だと思います。自分の授業を振り返るうえでも欠かせません。また、子ども達にとっても、先生が変わると学べる内容も変わるため、良い刺激になっていると思います。
いかがでしたでしょうか?今後もニュージーランドの教育現場の様子を時々書いていきたいと思います。