今日はニュージーランドの保育園や小学校で行われている職員同士のチームワークを良くする取り組み「チョコフィシケート」について紹介します。
ニュージーランドのナショナルカリキュラム「テ・ファーリキ」では、子どもたちや保護者、家族と同じように、園や学校で働く職員も大切にするという考え方です。そこで各園や学校では、どうすれば職員にとってもっと働きやすい環境が作れるかを考えて、色々な取り組みがされています。その中でも僕がおもしろいと思ったのは、職員同士で行われているイベントで、チョコシフィケートという名前の取り組みです。これは、チョコレート(Chocolate)と表彰状(certificate)をかけた造語で、同僚の先生や調理師さん、園長先生など、園で働く仲間にチョコレートと一緒に表彰したい内容を書いて贈ることができる仕組みです。僕が働いた園では、例えば、ある先生の集まりがとても良かったから表彰したいと思ったら、園長先生に表彰状を書いて渡しておくと、チョコレートと一緒にその先生宛てに職員室のテーブルに置いておいてくれます。僕ももらったことがあるのですが、朝、出勤すると、自分あてのチョコシフィケートが置いてあるので、朝から嬉しい気分になりました。自分の仕事や些細な気づきなどが同僚の先生に褒められることはとても嬉しいですし、贈った方も、「ありがとう!」と言われて嬉しくなります。同じクラスの同僚だったらいつも一緒にいるので直接伝えられますが、別のクラスの先生やリリーバーという補助の先生など、毎日顔を合わせるわけではない先生にも贈ることができるので良いと思いました。他の園や施設では、チョコレートではなく表彰状だけを贈り合っているところもありました。チョコフィシケート以外の活動でも、そこで働く職員が日々の保育がちょっと楽しくなったり、お互いに気持ちよく仕事ができるようにという配慮は色々な園でも行われていると思います。そこで働く先生たちがハッピーだと、子どもたちの学びにとっても良いというテ・ファーリキの考え方にとても共感しています。
以上、ニュージーランドの保育現場の紹介でした!