英語検定IELTSってどんな試験？

詳細: カテゴリ: 留学; 2016年02月02日; NZdaisuki.com編集部; 6354

英語検定IELTSのことを知ろう！

ニュージーランドで英語検定といえばIELTS（アイエルツ）。International English Language Testing Systemの略で、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどイギリス連邦諸国を中心に世界140ヵ国以上の教育施設や政府機関で採用されています。

日本でよく知られているTOEICやTOEFLとはどう違うのでしょうか。また、高スコアを取得するとどのように役立つのでしょうか。ニュージーランドの語学学校でIELTSコースに通い、10回の受験歴を持つNZ大好きスタッフがその疑問にお答えします！

Q1.　IELTSはほかの英語検定とどこが違うの？

IELTSはリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの項目のテストがあり、それぞれにバンドスコアが付き、さらに全体評価のオーバーオール・バンドスコアが示されます。そのため英語の能力を総合的に測定することができます。これが例えばTOEICですと、リーディングとリスニングのテストのみになるため、英語力を量るには審査項目が足りず、スコアが高くても必ずしも英語の実力があるとはいえない場合があります（TOEIC S&Wテストではスピーキング、ライティングの能力が試されます）。

IELTSにはアカデミックモジュールとジェネラルモジュールの2種類あることも特徴です。TOEFLの場合はアカデミニックに特化したテストのため、日常生活の英語力を判断することはできません。また、実生活に即したコミュニケーション能力を量るTOEFL iBTテストではインターネット形式の試験となり、スピーキングは回答をマイクで吹き込みますが、IELTSのスピーキングテストは対人形式のため、質問を聞き逃しても再度尋ねることができますし、試験官が相槌を打ってくれたりと話しやすいことが利点といえます。

Q2.　ILETS試験はどんな人におすすめ？

ニュージーランドで専門学校や大学進学を目指す場合、アカデミニックモジュールが入学できるレベルに達しているかどうかを判断する基準となります。また、英語圏で特定の職業（医師、看護師、移民アドバイザーなど）に就く場合もアカデミニックモジュールの試験結果が必要です。

ジェネラルモジュールはニュージーランドで永住権を申請する際に求められます。

Q3.　IELTSで高スコアを取得するとどんな風に役立つの？

アカデミニックモジュールで一定以上のスコアを取得すると、大学や専門学校にストレートで入学できます（スコアが入学基準に満たない場合は、ある程度の期間、語学学校で勉強する必要があります）。

技能移民部門で永住権を申請する場合は、ジェネラルモジュールのオーバーオール・バンドスコア6.5が必要です。さらに起業家部門や投資家部門での申請でもIELTSのスコアが求められます。投資家部門ではIELTSのオーバーオール・バンドスコアがEOI（英語力）審査のポイント加算となり、4.0以上を取得すると申請時に有利となります。