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元保育士ママがNZでびっくり!「こんなに自由でいいの!?」と思った保育スタイル4選

ュージーランドで子育てを始め、娘がデイケアに通い始めたとき、まず驚いたのが「えっ、こんなに自由でいいの!?」ということでした。日本とはまったく違う教育スタイルに最初は戸惑いつつも、今ではその良さを日々実感しています。

というのも私、実は日本では幼稚園教諭/保育士として働いていました。だからこそ、NZの保育・教育スタイルの違いには敏感だったのかもしれません。

今回は、実際にニュージーランドで子育てをして感じた、日本との教育の違いをシェアしたいと思います。

※娘は現在、デイケア(日本でいう保育園のような場所)に通っているため、幼稚園との直接的な比較はしていません。

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1. 靴はどこへ?裸足で過ごす子どもたち

娘が通っているデイケアは2歳から受け入れ可能なのですが、まず驚いたのが、個人の上履きやカラー帽子など、いわゆる“園指定で揃えるもの”が一切ないこと。靴も特に指定はなく、子どもたちは夏になると一日中裸足で過ごす子がとても多いです。

また、日本のように「ここが〇〇ちゃんの下駄箱・ロッカー」という個人のスペースも決まっておらず、その日そのときに自分が使いたい場所を使うというスタイル。最初は戸惑いましたが、今では子どもたちが自分で考えて選ぶことを自然と学んでいるんだなと納得しています。

そして、先生の呼び方にも驚きがありました。日本のように「〇〇先生」と敬称で呼ぶのではなく、子どもたちは先生をファーストネームでそのまま呼びます。名前を呼び捨てって…と最初はちょっとドキッとしましたが、子どもと先生の距離がとても近く、フラットな関係が築かれているのを感じます。

また先生たち自身もとてもフレンドリー!送り迎えのときに「最近マフラー編み始めたの〜!」なんて、子どもとだけでなく保護者とも自然に会話してくれるので、毎日がちょっと楽しくなります。(そんなコミュニケーションから私自身も自信をもらい書いた記事がこちら。ニュージーランドのデイケアの先生は私の背中も押してくれる - ニュージーランド総合情報 | ニュージー大好きドットコム)

ちなみにこれはNZならではかもしれませんが、タトゥーをしている先生も珍しくありません。見た目や個性も尊重される文化はとても印象的でした。

2. お昼寝がない!? 午後もずっと外遊び

日本の保育園では、体力がついてきた4〜5歳の子どもたちにもお昼寝の時間が設けられていることが多いですよね。なかなか寝付けずにゴロゴロしたり、先生が苦労して寝かしつけたり…という姿を何度も見てきました。

一方、ニュージーランドのデイケアでは、「寝たい子だけが寝る」というスタイル。

親の希望も確認した上で、眠くなければそのまま遊んでいてOKという、かなり柔軟な対応がされています。そして、お昼寝をする子はお気に入りのぬいぐるみやブランケットなどの“安眠グッズ”を持参可能。家庭の安心感をそのまま園にもってこれるのは、子どもにとっても大きな安心材料だなと感じました。

3. 行事が少ない!? 親の負担がほぼゼロ

ニュージーランドのデイケアでは、運動会や発表会のような大規模な行事はほとんどありません。その分、役員をしたり“保護者の負担”はゼロ!

もちろん、全くイベントがないわけではなく、クリスマス会やマタリキ(マオリの新年)など、季節の文化に合わせた行事は行われています。ただし、基本的に先生たちが主体で進めてくれるので、私たち保護者は“当日楽しみに行くだけ”という気楽さ(笑)

他の保護者と顔を合わせる機会が少ないのは少しさみしい気もしますが、無理に関わらなければいけないストレスがないのも、NZの保育スタイルならではだなと感じています。

4. 連絡帳がない!? けど成長記録はしっかり

日本の保育園でよくある毎日の連絡帳。体調、食事、睡眠、機嫌などを書いて提出し、先生のコメントをもらう…という文化は、NZには基本的にありません。

その代わり、娘の通うデイケアでは、個人のファイルを先生たちが用意してくれていて、そこに写真付きでアクティビティの様子や成長の記録がまとめられています。定期的に更新され、見るのがいつも楽しみのひとつです。

また、送り迎えの際などに先生が口頭でその日の様子を教えてくれることも多く、ガチガチに記録を残すというよりは、子どもとの“今”を一緒に楽しむような感覚。

特にファイルを子どもと一緒に見ながら、「このとき何したの?」と話す時間は、成長を実感できる大切なひとときになっています。

まとめ:日本と違うけれど、心地いいNZの保育スタイル

ニュージーランドの保育は、日本のようにきっちり決まったスタイルではなく、子ども一人ひとりの自主性や心地よさを大切にしている印象があります。

最初は戸惑うこともありましたが、今ではこの「自由で、プレッシャーの少ない保育環境」にすっかり魅力を感じています。

この記事が、これからNZで子育てをされる方や、現地の教育に興味のある方にとって、少しでも参考になればうれしいです。

※今回ご紹介した内容は、あくまで私の娘が通っているデイケアでの体験をもとにしたもので、園によって方針や雰囲気はさまざまです。あくまで一例として読んでいただけるとうれしいです^^

記者プロフィール

虹子

虹子

2018年ワーキングホリデーで来てからニュージーランドが大好きになり、
現在ワークビザでオークランドに滞在しています。
自然とお菓子作り、エコな生活に興味があります。

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