政府の後押しもあって、ファーストホームローンはデポジット5%でもお家が購入できるようになりました。 とにかくファーストホームバイヤーへの救済は大きくなってきているように感じます。 ですが、その反面、Lenderは誰でも彼でもローンを組む事に危機感を感じているように思います。
アフォーダビリティー(Affordability)について
ローンのコンサルタントとして、ここ1年でとても強く感じているのは、LenderがAffordability、Affordabilityと言う点です。これは、ファーストホームローンをサポートしているHousing NZがとにかく気にしているようです。
Affordableとは辞書で引くと「入手可能な」と出ています。お金がなくて買えないときにはよく「I cannot afford it.」、値段が高くて手が出ない時には「It’s not affordable.」などと使われますね。
ローンも同じなのですが、No Affordabilityとは「返済能力がない」という事なのですが、収入が多くてもNo Affordabilityと言われることがあります。
どういう事かというと、計算上は収入もあり審査も通過すると思われる案件でも、実際に書類を全て確認すると「返済能力がない」と判断されてしまうのです。
例えば、現在週$500のRentを払っている方が、家の購入後、ローンの月々の返済が$500でしたら、今と変わりませんのでAffordabilityがあるとなります。ですが、現在Rentを週に$350払っている方ですと、ローンを組む事によって毎週$150の追加の支払いが発生する訳です。という事は毎週$150(月にして$650)貯金が出来ていなければ、ローンを返済していく事は出来ないと判断されてしまうのです。
言われてみれば最もな言い分なのですが、お金があれば使ってしまうというのが人間で、ローンを組めば他の支出を抑えて何とか返済していける方も今までたくさんいらっしゃいました。でも、それが出来ずにモーゲージーセールで家を失ってしまった方も沢山いるのでしょう。「ローンを返済出来る(Afford出来る)証拠を先に見せてください。」という訳です。
私のお客様でも夫婦共働きで収入に問題はないのに、毎月々お金が残らない、銀行のステートメントからざっくりと計算したら3ヵ月で$2,000以上を外食(Take awayを含む)に使っていた方がいらっしゃいました。 その方には3ヵ月生活改善をしてきれいな銀行のステートメントとともに戻ってきてください、とお願いしました。
このように、「ダメ」ではないのですが、現状のアカウントコンダクトでは無理、改善して戻ってきてね、となってしまうのです。
また、すでにローンを組んでいる方の中にも、改築や車を買いたいからローンを増やしたい(ローンのトップアップ)と依頼される方がいらっしゃいます。私にとってはお仕事を頂きありがたい事なのですが、ローンが増えるという事は毎月の返済も増えるという事です。今現在、毎月お金が残らない方がローンを増やせば大変なことになり兼ねませんので、その事をご説明して出直していただく事もあります。
必要以上に慎重になる事もないのですが、逆のパターンの方は私の方が心配になってしまいます。
まずは、信頼できるアドバイザーにご相談いただく事をお勧めします。
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ぜひご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。