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第2回 ファーストホーム購入の最初の一歩、デポジットのお話

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家はいつ買うの? ⇒ 「今でしょ!」?
ファーストホームを買いたいけれど、「何をどう始めていいのかわからない!」という方。 まずはデポジットを貯めて、安定した収入を維持するように頑張りましょう。

家はいつ買うの?

私の経験からの個人的な考えは「買いたい時が買い時」だと思っています。
17年前に最初の家を購入した際は、まだ安い時期でした。それから2年ほどして値段が上がって来た時に職場のスタッフが家を買おうかと話していたので、「今は買わない方がいいんじゃない? もう少し下がるまで待てば?」なんて無責任な事を言ってしまいました。幸いそのスタッフは購入しましたが、「私の言う事を聞かないでくれてありがとう!!」とハグしたい気持ちです。今の値段はあの時の3倍以上ですから。

そして3年半前に2軒目の家を購入しましたが、その時には既に家の値段は高騰していました。 娘の学区の事がありましたので高い高いと言いながらやっと購入しましたが、既にその時から何十万ドルも上がっている事を考えれば、あの時買って良かったと思います。恐らくあと数ヶ月モタモタしていたら永遠に買えなかったのではと思うのです。

今、高くても将来もっと高くなれば、「今」は安くなるのです。「今」が安いのか高いのかは未来になるまで分かりません。
私の場合は、家が手狭になった事と娘の学校の事がありましたので、欲しいと思ったあの時が『買い時』だったのだと思います。

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ローンに必要なデポジット(頭金)は?

ローンで最も重要なのはDeposit(頭金)とServicing(収入・返済能力)です。

ご自身の住むの家の場合、デポジットは一般的には20%必要です。 
時々、「Yukoさんから20%デポジットと言われましたが、不動産屋には10%でいいと言われました。」とのご質問をいただくのですが、不動産屋の言うデポジットは購入の「手付金」という意味合いで、ローンのデポジットとは全く意味が異なりますのでお気を付けください。
ローンでデポジット20%というのは、残りの80%のお金をお貸しするという意味です。

ただ、昨今の家の値段から20%はかなりの額ですので、デポジットを貯めるのにも大変で、最初から諦めてしまっている方もいらっしゃるかと思います。ですが、20%以下のデポジットでも購入できる可能性がありますので、あきらめるのはまだ早いです。

20%以下のデポジットで家を購入!

Welcome Home Loans

政府の中流層向けの住宅購入救済ローンで、指定の金融機関でのみ扱っているローンです。政府100%出資の弊社ももちろん扱っております。 こちらのローンでしたら、10%のデポジットで購入が可能です。 ただし、使えるのはファーストホームバイヤーのみ、購入する家の値段、収入等に規定がありますので、高額の家の購入や、収入の多い方はお使いいただけません。

金利が高いローンの会社は、審査が緩い事も

金利が通常より若干高い会社は、審査がそれほど厳しくなく、20%以下でも借りれる場合があります。金利が高いのは遠慮したい気持ちになりますが、上手に使えば大きな節約にもなります。 というのも、デポジットが貯まるまであと何年必要か考えてみてください。その間に家の値段はいくら位上がると思いますか? オークランドであれば1年で10万ドル上がっていても驚きませんね。その場合、デポジットの部分だけでも1年で2万ドル多く必要になる事になります。これではいつまでたってもデポジットは貯まりません。
逆に金利が高くても購入してしまえば、家の価値が上がる事で資産も増えます。Equityが20%を超えるのにはそう時間はかからないかもしれません。20%を超えたら、金利の低い会社にリファイナンス出来ますので、それまでの我慢という事です。

例でご説明しますと
例えば、60万ドルの家の場合、本来でしたら12万ドルのデポジットが必要ですが、8万ドルしかデポジットが無かったとします。 
通常より2%金利の高い会社で52万ドル借りるとしましょう。
1年で2%分($10,400)多く金利を払わなければなりませんが、1年後に家の価値が70万ドルになったとして、ローンの額があまり減っていないとしても、$700K-$520Kで18万ドルはご自身の資産になりますので、Equityは25%以上になります。
この時点で通常のローン会社や銀行に移れます。$10,400多く金利を払っても、家の価値が10万ドル上がっている訳ですから、全体でみますと$89,600資産が増えた事になります。
勿論、マーケットが変われば話は違ってきますので、Riskが全くないとは言えません。
また、月々の返済額も普通のローンよりレートが高い分、多くなりますので、それに耐えられるだけのServicing(収入)が必要になります。

プロに旬のアドバイスを聞く

ローンの規定はリザーブバンクの方針だけでなく、マーケットや各社のその時の状況によっても変わります。ローンのコンサルタントにご自身の状況を伝えておく事で、チャンスを逃すことなくマイホーム購入に繋がる事もあります!!

投資物件購入のデポジット

投資物件の場合は10月からNZ中、場所はどこでも40%デポジットが必要になると言われていますが、多くの金融機関では既に40%になっています。
ただ、インベスト物件の場合は、お家を既にお持ちの方でしたら、お持ちの家を担保に購入も出来ますので、場合に寄ってはデポジット無しで購入も可能です。また、前述の金利の若干高い会社では、40%以下でも受けてくれる場合がありますので、こちらも同じくEquityが上がるまでの短期で上手に使うといいと思います。
投資物件については、また後日ご説明するつもりです。

デポジットは20%なくてもお助けできる可能性が多々ありますので、まずはご相談ください。
とは言え、20%以下ですと金利の優遇が受けられない、購入物件は必ずバリュエーションを取らなければならない、低デポジットにより貸し手(Lender)のリスクが高くなるので、その為の保険に入らなければならない等、不利になる面が多々ありますので20%ある事に越したことはありません。

Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
 
お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。
022 318 0049
yuko.dempster@nzhomeloans.co.nz
https://nzhl.co.nz/
https://nzhl.co.nz/find-us/mt-eden/yuko-dempster/
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