今回のCOVID-19による景気後退を和らげるため、NZの中央銀行が今後12カ月間、LVRを取り除くと発表しました。
LVRとは
住宅価格高騰を抑え金融システムの安定の為に2013年10月に導入されました。
LVRはLoan Value Ratioの事で、住宅価格におけるローンを組める割合で、自宅はLVR80%、つまり住宅価格の80%までの貸付け=20%のデポジットが必要とされました。
その事により、今回の経済的ショックで住宅の売却が不可欠、またはローンの返済が不能になった方々の数はかなり少なかったそうです。
なぜLVRが取り除かれるのか?
LVRの制限を削除すると、より多くのファーストホームバイヤーが住宅を購入できるようになる可能性があり、その事で景気後退を和らげるのを助け、財政の安定をサポートするようになるとの考えからです。
消費者への影響
上記の通り、住宅購入がしやすくなります。
4月30日(木)に中央銀行がLVRの12カ月間の廃止を決めましたが、この記事を書いている5月3日(日)現在、弊社を含め、銀行からのアップデートはまだありません。
今後、各金融機関より発表があると思われますので、チェックを忘れずに!
≪5月4日(月)アップデート≫
弊社のアップデートが出ました!
ファーストホームローンご利用は5%デポジットで従来より可能でしたが、ファーストホームローンのご利用条件に合わない方でも、ファーストホームバイヤーでしたら10%のデポジットでOKになりました。また投資物件は従来の30%から20%デポジットになりました。それ以外の方は細かい規定の為、書ききれませんのでご連絡下さい。
気を付ける点
この中央銀行発表のLVRの廃止は5月1日 から12カ月間と期間限定です。12カ月後に見直しの予定で、変更される可能性があります。
また、少ないデポジットで購入が可能という事はローン(借りる)の額が上がる訳ですから、返済能力のある方にとっては有利ですが、残念ながら返済能力の低い方(収入が低い)にとっては朗報とは言えません。
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ローンプロバイダーの担当者にご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。