私のお客様にも多くの方が、Working for FamilyやAccommodation Supplementといった政府の補助を受けていらっしゃる方がいらっしゃいます。これは低・中所得者に対する政府からの補助です。ですが時々、受給資格がありそうなのに受給していない方がいらっしゃいます。お聞きすると「知らなかった」「受けられるのですか?」とのお返事。ハードルは意外にもそう高くありませんので、今一度あきらめる前に確認してみてはいかがでしょうか?
Working for Family
世帯収入と18歳以下のお子さんの数で受給額が設定されています。お子様が1人の場合、世帯収入が$80,000/年以下でしたら受給できる可能性があります。お子様が2人以上でしたら世帯収入が$80,000/年以上でも受給できる可能性があります。
- 下記のリンクで受給額の目安が確認できます。
- https://www.ird.govt.nz/-/media/Project/IR/PDF/IR271.pdf
ご夫婦合わせて週30時間以上、シングルペアレントで週20時間以上お仕事をされていましたら、Family Tax Credit(FTC)と合わせてIn-Work Tax Credit(IWTC)も受給できます。
Working for Familyの受給額はお子様が15歳以下の場合、ローンの申請の際に収入の一部として計上出来ます。 Forking for Familyはお子様が19歳になると受給できなくなります。15歳以下の場合は、まだ3年以上受給期間があり、その間に経済的状況も改善される可能性からローンの申請の際に収入として計上出来ますが、16歳以上の場合は受給できる期間が少なく、その後の返済能力に響くのでローンの申請には収入として計上されません。
ですので、現在Working for Familyを受給されていてお家購入をご検討されていましたら、お子様が16歳になる前にローンの申請をされる事をお勧めいたします。(注:金融機関によっては13歳以下の場合もございます)
Accommodation Supplement
世帯収入とお持ちの資産(ご自宅以外)により受けられます。
収入が低くても一定以上の資産をお持ちの場合は受給できません。
Rentでなくご自宅のローンを返済している方でも受給できるようです。
Accommodation Supplementの受給額もローンの申請の際の収入として計上出来ます。
Childcare Subsidy
お客様の中にはChildcare Costが高すぎて共働きする意味がないとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。3歳を過ぎれば、Early Child Education(ECE) Subsidyを週20時間まで受けられるとの事で待っている方もいらっしゃいます。
ECE Subsidyとは別にChildcare Subsidyというのがあり、こちらは低・中所得者でお子さんが5歳未満であれば受給できるようです。
あきらめる前に確認を、悪用は絶対ダメ!
政府の補助は他にもあり、無理だと思っている方でも受給できる可能性がありますので、あきらめる前にまずは確認をしてみてはいかがでしょう。
- こちらのリンクから皆さんの詳細を入力することによってどんな補助を受けられる可能性があるか、確認できます。
最後に、ご存知の通り全ての補助はNZ国民の税金から支払われています。
その事を理解して、本当に受給資格のある方だけに受給していただきたく思います。
悪用することによって制度が厳しくなり、本当に補助が必要な人たちが補助を受けられなくなる事は避けたいものです。
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。詳しくはIRDやWork and Incomeにお問い合わせください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。