ご自身で住む家でしたら10%、5%のデポジットでも購入できる場合があります。でも、メリットだけではないので理解してから、進みましょう。
どんな時に10%のデポジットで購入が可能なのか
通常、ご自身で住む家を購入する場合、必要なデポジットは20%です。
Welcome Home Loanは、10%デポジットで購入が可能ですが、同じ仕事に12ヵ月以上従事している事、また、収入や購入する家の値段に制限がありますので、今回は置いておきます(ご興味のある方は第7回のコラムをお読みください)。
20%デポジットと言っても、中には40%、50%デポジットをお持ちの方がいます。そんな時、Lenderは平均が20%であればよいので、20%以下の方にも門戸を開きます(ミニマム10%)。その時にはWelcome Home Loanのように収入や購入する家の値段に制限はありません。ただし、このドアはいつ開くか分かりませんし、数ヵ月開いている時もあれば1日で閉まってしまう時もあります。ローンのコンサルタントと密に連絡を取り合う事が大切です。
20%以下のデポジットでローンが組めても、いくつか条件があります。
20%以下のデポジットでローンが組めるからといって喜ぶのは早いです。
通常であれば80%借りるのが最大90%借りる事になる訳ですから、それを返済出来るだけの返済能力がまずは必要です。
そして、Lenderにとってはリスクが高い案件になりますので、カバーするために保険に入ります。その保険代は当然、お客様負担になります。Low Equity Feeと言って、その分がローンに上乗せになる場合と、金利に上乗せになる場合があります。
また、購入する物件が本当にそれだけの価値があるか確認するために、Registered Valuationを取る事が条件になる場合があります。これには$700前後の費用が掛かります。
そして、20%以上のデポジットがある場合は金利で優遇レートをもらえますが、Equityが20%を超えるまで、それをもらう事が出来ません。
それでは、デポジットが20%貯まるまで購入は待った方が良いのか?
「20%デポジットがあるのとないのとではそんなに差があるなら、貯まるまで待とう」と思う方もいるかもしれませんが、そうでもありません。
数万ドル貯めるのに何年かかりますか? その間に家の値段はどの位上がると思いますか? デポジットを貯めるのより速いスピードで物件の値段は上がっていくと思います。そうして、購入をとうとう諦めてしまった方たちを沢山見てきましたので、20%以下でも購入できる状況でしたら、購入されることをお勧めします。
Equityが20%以上になれば、優遇レートももらえるようになります。Equityを20%にするには、ローンを頑張って返済するのと同時に、家の価値が上がれば上がった分はご自身の資産になりますのでEquityも上がります。
デポジット5%でも購入が可能
「プラン買い」や「Land & House パッケージ」と言って、まだ家は建っていないけれど、こういう家が建ちますという段階で購入する場合、5%のデポジットで購入が可能です。
ただし、既に完成間近、着工している場合はまだしも、今はまだ更地という場合はお勧めできません。 「完成は6ヶ月後!」なんて書いていても、ここはNZ、プラス2年くらいで見積もった方が良いです。工事自体が2年くらい始まらない事はざらですし、最悪は数年待たされた挙句、中止になる事もあります。私のお客様でも購入してから3年くらい待っている方がいらっしゃいます。
その間、ローンのApprovalは延長延長を繰り返す訳ですが、経済的な変更があると延長できなくなってしまう場合もあるのです。経済的な変更とは、収入の変更、出費の変更(家族が増えるなど)です。その間、転職も出来ない(お給料が上がる場合は別ですが)、お子さんも作れない、なんてローンの為に生活を左右され兼ねません。数か月ならまだいいですが、数年になると本当につらいと思います。
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ぜひご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。