リーキーハウスと言えば“プラスターハウス”と言われる程、問題は深刻です。ご購入の際には十分お気を付けください。
リーキーハウスのお陰で身動きが取れなくなっている人が大勢います
リーキーハウス・シンドロームが騒がれ始めてもう何年経ったでしょうか?
コラムでも触れた事がありますが、1990年代から2003年頃に建てられたプラスターのお家が問題です。修繕に10万ドルくらいと言われていたのが、今日では30万ドル以上かかるようになってきました。
リーキーハウスは水が家に浸透し、家の骨組みが腐ったり、壁の内側にカビが生えてしまいます。カビの胞子は空気中を漂い、そのまま住み続けるのも健康上よくありません。
外見がきれいでも中から浸食が始まるので、問題が発覚するまでに時間がかかる事、分かった時には重症になっているケースも多くあるようです。
リーキーハウス・シンドロームが分かる以前は、金融機関もローンの貸付けをしてくれましたが、現在ではリーキーハウスは担保としての価値がありませんので、ローンを借りるのは至難の業です。まず借りれないと思っていいでしょう。
ローンがまだありながら、リーキーハウスである事が発覚、修繕の為のトップアップのローンも借りれず、かと言って売ることも出来ず、スタックしてしまっている方のお話をよく耳にします。
外見が良いので、分からない人は買ってしまう
家の外見自体はモダンな為、NZに来て間もない方など知らない方は未だに買おうとしてしまう方がいらっしゃいます。
プラスターの家の購入をお考えの場合は、以下の点を確認してください。
私たちがまず確認するのは以下の点です。
- • 2003年以降に建てられているか?
- 2003年以降の建物であれば、建築基準が変わり、それにのっとって建てられていますので、大丈夫な場合が殆どです。
- • 軒下があるか?
- リーキーハウスの問題の1つは軒下がない/ほとんどない事。 軒下が無いと雨水が壁に入りやすくなります。
上記がクリアであれば、プラスターの家でもローンを組める可能性が高いです。
そして、
- • ビルダーズインスペクション、モイスチャーテスト
- 必ずプロの目で見てもらいましょう。モイスチャーテストは家の湿気を測りますので、リーキーかどうか分かる目安になります。
家は高い買い物ですので、購入前にケチケチせず、十分な調査をしてから購入するようにしましょう!
注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、ぜひご相談ください。
- Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
- お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
- お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
- プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。