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第42回 コロナによる住宅ローンの審査への影響 (8月28日現在)

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現状のアップデートをしました!

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コロナによりNZも経済的に大きな影響を受けております。 コロナ後、家の値段が下がるとささやかれましたが現状は下がってもいないようです。
住宅ローンも日々状況が変わりつつありますが、一旦、現状を整理してみたいと思います。

有利になった点

  •     38回コラムでもご案内しましたが、NZの中央銀行がLVRの規制を2021年4月30日まで取り除いたお陰で少ないデポジットでローンが組めるようになりました。銀行により条件は異なりますが、弊社の場合は自宅購入は10%、投資物件は20%のデポジットで可能です。(ファーストホームローンは5%のデポジットで引き続きOKです)
  • 金利が安くなった。固定金利で2%代とNZの住宅ローンの歴史から見ると驚くほど低くなりました。

ローンの現場

上記の状況により、申請が殺到しています。それにより審査にかかる時間が通常より長くかかります。 時間に余裕を持って申請しましょう。
審査にかかる時間について誤解している方が時々います。「なぜそんなに時間がかかるのか? 書類を見るのにそんなに時間がかかる訳ない!」とおっしゃる方が時々いらっしゃるのですが、その方の書類の審査に時間がかかっているのではなく、混んでいる時には書類を見てもらうまでの順番待ちが長く、見てもらえるまでに1週間、時には2週間以上かかるという事をご理解ください。

コロナの影響で仕事に影響を受けた方が多くいらっしゃいます。特にツーリズムやホスピタル業界は大きな影響を受けたために、その時点でRed Flagが上がってしまいます。とは言え、Lock down後、海外旅行が出来ない為、一部高級レストランやマッサージなどでお金を使う方も多く、コロナ以前かそれ以上に戻っているビジネスもありますので、それをいかにうまく説明できるかがキーになります。
また、政府からのコロナのIncome Subsidy、特にIncome Subsidy Extensionを受けた場合は、「仕事に影響があった」と証明しているのと同じですので、厳しくなります。収入の安定性に不安あり、ローンを組んでも返済できない可能性もあると見られてしまいます。

住宅ローンとして貸せるファンドは無限ではありません。有限ですので、貸す側としては「貸して安心」なお客様を優先するのは当然です。上記で述べましたように、申請が殺到していますので、貸し手が優良な借り手を選べる状況になっています。

まとめ

少ないデポジットで購入が可能になり、かつ金利が低い一方で、貸し手である金融機関はリスクを少なくする為に、かなり慎重になっています。コロナで就労時間や収入に全く影響のなかった方(エッセンシャルワーカーなど)にとっては有利ですが、影響があった方は100%元に戻ってから申請をする事をお勧めいたします。勿論、元々の収入がとても良く、影響を受けた後の収入でもローンを組むのに問題がないほどであればOKです。(雇用そのものにリスクがなければ)

ローンの現場は日々、刻々と変わる可能性がございますので、その時々でアドバイスを受ける事をお勧めいたします。

 

注:この記事に含まれる情報は一般的な性質のものであり、人それぞれ、置かれている状況が違いますのですべての人へのアドバイスではありません。個人的案件でアドバイスが必要でしたら、直接ご連絡下さい。お持ちのローンの詳細についてのご質問はご自身のローンプロバイダーにご連絡下さい。

Yuko Dempster (New Zealand Home Loans コンサルタント)
 
お客の立場でNZHLを利用し、6年でローンを返済した経験からNZHLの良さを実感、多くの方のお役に立ちたいとコンサルタントに。
お客様の経済的ストレスを失くし、喜んでいただける事が何よりうれしい。
プライベートでは、夫と長女、次女(ワンコ)の3人と1匹家族。 趣味は20年続けているビール作り。
022 318 0049
yuko.dempster@nzhomeloans.co.nz
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