起業は「ゼロから」だけじゃない

NZに住んでいると、「いつか自分のビジネスを持ちたい」と考える人は少なくありません。

けれど、ゼロからの起業は簡単ではありません。商品開発や仕入れルートの確保、広告宣伝や顧客獲得…。

準備には多くの時間・お金・労力がかかり、軌道に乗るまでに数年かかることもあります。

そこで注目されているのが フランチャイズ起業 です。

すでに実績のあるブランドや仕組みを借りて、自分のお店やサービスを運営できるため、ゼロからのリスクを減らしつつ挑戦できます。

もしゼロからカフェを開くなら？

例えばあなたがNZでカフェを開きたいと考えた場合を想像してみましょう。

店舗探し、内装、メニュー開発、SNSや広告での集客…。すべてを自力でやる必要があります。投資額は数十万ドル規模に膨らみ、黒字化まで1年以上かかることも珍しくありません。

一方、フランチャイズならすでに整ったメニューや仕入れルート、広告サポートがあり、開業初月から一定の集客が見込めます。

「ゼロから」ではなく「土台に乗る」ことで、より短期間で安定した売上につなげられるのです。

NZでフランチャイズが広がる背景

NZは独立志向の強い国民性があり、移民の多さから「自分でビジネスを持ちたい」というニーズが高い国です。

実際、生活に身近なサービスから飲食、教育まで多くのフランチャイズが展開されています。

-Jim’s Group：庭仕事の個人事業から始まり、1989年にフランチャイズ化。現在は4,000以上の加盟者を抱え、500万人以上にサービスを提供。

-BurgerFuel：NZ発のバーガーショップ。フランチャイズ戦略を基盤に国内外に60店舗以上を展開。

-マクドナルドやKFC：世界的に成功した代表例。仕組みを標準化し、数十年で数万店舗規模を実現。

加盟者が増え続けるブランドは、それだけ「参入する価値がある」と多くの人が判断している証拠です。

フランチャイズの魅力 ― オーナー目線で見る

1. ブランド力を借りられる

無名の個人店舗は信頼を得るまでに時間がかかります。

その点、フランチャイズは「ブランドの看板」が集客を後押しします。NZでは「信頼できるか」が消費者の判断基準になるため、ブランド力は強力な武器です。

2. ノウハウと仕組みを学べる

調理法やサービス基準、在庫管理や広告戦略など、成功するためのマニュアルが揃っています。

ゼロからの試行錯誤に比べ、開業初期から安定した経営が可能です。

3. 未経験でも始めやすい

NZ在住の日本人にとって「英語への不安」は大きな壁ですが、フランチャイズなら契約やマニュアルが整っているため、失敗リスクを抑えられます。

研修制度やサポートもあるため、ビジネス未経験者でもスタートを切りやすいのです。

4. 安定収入を得やすい

仕組みと顧客基盤が整っているため、収益化までのスピードが早いのも特徴です。

NZは生活コストが高いため「安定した収入源」を確保しやすいのは大きな安心材料です。

実際のオーナー事例（NZのケース）

庭仕事系フランチャイズに副業で加盟 → 数年後に専業化し、小さな会社へ成長。

飲食系フランチャイズに移民オーナーが加盟 → 初月から黒字、数年後には2店舗目をオープン。

ゼロからでは難しいスピード感と安定感を、フランチャイズなら体験できます。

まとめ

- フランチャイズはゼロからではなく、成功した仕組みに乗って起業できる

- NZは独立志向と移民文化から、フランチャイズと相性が良い

- ブランド力・ノウハウ・サポートがあり、未経験者でも始めやすい

- 実際にNZでも複数の成功事例が生まれている

次回は、フランチャイズのデメリットやリスクについて取り上げます。

「良いことばかりではない現実」を知ることで、冷静に判断できるようになります。

今後、この連載では「Q&A回」も予定しています！

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