第9回 フランチャイズのデメリットとリスク
なぜ「デメリット」を知ることが大事か
フランチャイズには魅力がたくさんありますが、「いいことだけ」では冷静な判断ができません。
実際にオーナーになった人の中には、期待と現実のギャップに悩むケースもあります。
だからこそ、最初からリスクを理解しておくことが「後悔しないための第一歩」です。
デメリット①:ロイヤリティと固定費の負担
多くのフランチャイズでは、最初に加盟金を支払い、運営開始後は売上の5〜10%をロイヤリティとして支払うのが一般的です。
たとえば月商2万ドルなら、1,000〜2,000ドルが本部に差し引かれます。
NZのように家賃や人件費が高い国では、この負担は無視できません。
「売上は伸びているのに、手元に残るお金は思ったより少ない」というのはよくある声です。
デメリット②:自由度の制約
フランチャイズは「仕組みを借りる」ため、自分の好きなように商品やサービスを変えられないケースが多いです。
- * 価格は本部の指示に従う
- * 内装や広告は統一デザインを使用
- * 独自メニューやキャンペーンは原則禁止
NZは地域差が大きく、オークランドと地方都市では好まれる商品やサービスが違うことも多いです。
しかし、フランチャイズの縛りが強いとチャンスを逃すことがあります。
デメリット③:人材リスク
NZは最低賃金が高く、スタッフの採用・教育が経営のカギになります。
- * 人手不足で営業時間を維持できない
- * 経験の浅いスタッフの育成に時間がかかる
- * 離職率が高く、常に採用コストが発生
本部のサポートがあっても、スタッフの確保と定着はオーナー次第。
NZ特有の「労働力不足問題」は、フランチャイズでも避けられません。
デメリット④:本部の方針に左右される
フランチャイズはブランドの力を借りられる反面、本部の失敗はオーナーの経営にも直撃します。
- * 値上げ方針で顧客離れが起きる
- * 新商品が不評でも強制導入される
- * 本部の評判トラブルが加盟店に飛び火する
- 自分で方向転換できない分、リスクをコントロールしにくい点は大きな課題です。
デメリット⑤:自分のブランドになりにくい
どんなに努力しても「そのブランドの一店舗」として認識されるのが現実です。
「自分の名前で事業を育てたい」という人にとっては、物足りなさを感じることがあります。
リスクを武器に変える視点
では、こうしたデメリットをどう受け止めればいいのでしょうか?
答えはシンプルです。
- * 契約内容を事前に理解する(ロイヤリティ、固定費、更新条件)
- * 地域性と相性を見極める(NZ特有の消費傾向に合うか)
- * 「人材戦略」を最初から組み込む(採用・育成の仕組みを意識する)
リスクを把握しておけば、「思っていたのと違う」というギャップを防ぎ、むしろ経営力を磨くきっかけにできます。
まとめ
- * フランチャイズには安定性の裏に、利益圧迫・自由度の低さ・人材リスクなどの現実がある
- * NZの特性(高コスト・人材不足)を踏まえた準備が必要
- * リスクを理解しておくことが、フランチャイズ成功の第一歩
次回は、このデメリットをどう克服できるか?
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