起業家に欠かせない“自分軸”という羅針盤
「起業したい」と思って動き出すと、最初にぶつかる壁の一つが、“情報の洪水”です。 ネットを開けば、
- 「これからは◯◯が来る!」
- 「この方法で売上100万突破!」
- 「絶対にやってはいけない〇つのこと」
という刺激的な情報が無限に流れてきます。
そして、それぞれの主張が正しそうに見えて、どれを信じればいいのか分からなくなる。
一方で、SNSや周囲の人からの声もあります。
- 「そんなので稼げるわけがないよ」
- 「もっと資格取ってからの方がいいんじゃない?」
- 「知り合いの△△さんはこう言ってたよ」
気がつけば、自分が「何をしたいのか」「どこに向かっているのか」が見えなくなってくる…。そう、これはすべて「軸がブレている」状態です。
起業家にとって「軸」とは何か?
軸があるとは、簡単に言うと次のような状態です。
他人の意見や流行に左右されず、自分の価値観や目的に基づいて、行動を選び続けられること。
これがある人は、多少遠回りしても戻ってこれます。
決断に迷ったときでも、自分の中に「答えを選ぶ基準」がある。
逆に軸がないと、いつまでも「誰かの正解」を探し続け、動けずに立ち止まり、あるいは中途半端に手を出してはやめてしまう――ということを繰り返します。
情報社会で“軸を持つ”ことは、起業家のサバイバル術
今の時代、「正解がありすぎる」ことが問題です。
- ノウハウの無料提供
- 無数の成功事例
- AIやツールの進化
- 次々と変わる流行やプラットフォーム
何かを始めようとするほど、選択肢が増えて迷い、やっているうちに、「あれ、私って何がしたかったんだっけ?」と方向を見失ってしまうのです。
だからこそ、情報を選び、“自分にとっての答え”を見つけて進む力=(太文字)「軸」(太文字ここまで)が、今まで以上に重要になっています。
軸がないと起こる4つのこと
1. 「学び続けるだけ」で終わってしまう
いろんな教材や講座を受けても、なぜか前に進まない。
それは「学びの選び方」に軸がないから。
2. 目先の正解を探して“振り回される”
「この人が言うなら…」
「みんなやってるから…」
と、他人の正解に合わせ続けてしまう。
3. 動いたのに、後悔する
やってみたものの、「あれ、なんか違う…」と感じる。
なぜなら、“自分が納得して選んだ”という確信がなかったから。
4. 他人の評価に過敏になる
「いいねが少ない…」
「反応が悪い…」
と、外の声に一喜一憂して、自分の価値を見失ってしまう。
軸をつくる3つの視点
では、どうやって“自分の軸”をつくっていけばいいのでしょうか?
実はそれは、特別な才能や経験が必要なことではありません。
ポイントはこの3つです:
①「なぜ、それをやるのか?」(目的の再確認)
最初に考えていた「起業したい理由」を、もう一度丁寧に掘り下げてみてください。
- なぜ、その働き方を選びたいのか?
- なぜ、そのジャンルを選んだのか?
- どういう未来を手に入れたいのか?
- その活動を通じて、誰にどんな影響を与えたいのか?
目的が明確であれば、どんな情報にも“フィルター”をかけて受け取ることができます。
②「どう在りたいか?」(価値観の整理)
スキルや実績ではなく、(太文字)“どんな自分でいたいか”(太文字ここまで)を明確にすると、判断基準が揺らぎません。
- 人に寄り添える自分でいたい
- 自分のペースを大切にしたい
- 丁寧な仕事をしたい
- 誠実であることを手放したくない
この“在り方”が決まっていると、多少儲かる話が来ても、「それって私らしくないな」と手放す勇気が持てるようになります。
③「何を選ばないか?」(捨てる基準)
軸は、「選ぶ」ことだけでなく「選ばない」ことでも強化されます。
- お金だけを目的とした活動はしない
- 自分をすり減らす発信はしない
- 焦って急拡大はしない
- 他人の成功パターンをそのまま真似しない
“何をしないか”を明確にすることで、自分の輪郭がはっきりし、迷いが減っていきます。
SNSで誰をフォローするか、自分が行きたい道と関係ない人の投稿に気を取られないよう、「選択と集中」「断捨離」を常に意識すると良いでしょう。
迷ったときの判断基準を持つ方法
3つの質問で“自分軸フィルター”を作る
- 1. これは、自分の目的に近づく行動か?
- 2. これは、自分の在り方に合っているか?
- 3. これは、“本当の自分”が納得できる選択か?
この3つを通して、迷ったときに「Yes」か「No」を出していくことで、軸が鍛えられていきます。
“軸”は、動きながら育つもの
ここで一つ、注意点があります。
軸は、最初から「正しく決まっている」必要はありません。
多くの人が、軸を「最初に完璧に決めなきゃ」と思ってしまいます。
でも実際は、軸も“仮”でいいんです。
- 動いてみて違ったら、修正する
- 試してみてしっくりこなかったら、変える
- 経験を重ねながら、少しずつ強くなる
それでいいし、それが自然です。
大事なのは、「今の自分にとって納得できる判断」を重ねていくこと。
そうすることで、徐々に“ブレにくい自分”が育っていきます。
自分の軸を持つことが、信頼につながる
起業家にとって“軸がある”というのは、単に自分のためだけでなく、お客さまや応援者に対する信頼の証にもなります。
- この人はブレない
- 考えが一本通っている
- ちゃんと自分の頭で考えてる
そう感じてもらえることで、価格や内容以前に「この人から学びたい」「お願いしたい」と思われるのです。
まとめ
情報過多の時代に必要なのは「自分軸」というフィルター
軸とは「目的」「価値観」「選ばない基準」から作れる
最初は仮でOK。行動しながら軸を育てていけばいい
軸がある人は迷わず、信頼される
次回予告:「行動しながら学ぶ姿勢」
次回は、「行動する前に勉強ばかりしてしまう…」という人のために、 “やりながら学ぶ”というマインドをテーマにお届けします。
- なぜインプットだけでは変われないのか
- 小さな一歩がすべてを変える理由
- 行動力のある人の“学び方の特徴”
について、読みごたえたっぷりにお伝えします。
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