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第4回 “失敗”を再定義する力

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第4回 “失敗”を再定義する力

恐れを手放し、「失敗」を学びと可能性に変えるマインドセット

 

起業の道を歩み始めたばかりの人の多くが、心のどこかでこう思っています。

「失敗したらどうしよう…」

不安、怖れ、焦り。

起業という未知の世界では、失敗への恐れが常につきまといます。

けれど、この“失敗観”こそが、最初にひっくり返すべき壁です。

成功する起業家と、途中で止まってしまう人の違い。

それは「失敗の捉え方」にあります。

そもそも、失敗ってなんだろう?

日本では、「失敗=悪いこと」「終わり」「恥ずかしいこと」というイメージが根強くあります。

学校教育でも、間違えることは減点対象。

就職活動でも、失敗の話より「成功体験」を求められる。

そんな文化の中で育った私たちは、「失敗=避けるべきもの」と刷り込まれてきました。

でも、起業は失敗ありきです。

むしろ、「失敗のない起業家」など存在しません。

成功者たちは、例外なく“失敗”している

北原孝彦さん(Laboratous株式会社 代表)

美容師から起業し、YouTube発信では2度の挫折を経験。改善を重ね、3度目で登録者数18万人を達成。現在は美容サロン「Dears」や教育事業、マーケ支援など多角展開で年商50億円超に成長。

真子就有さん(マコなり社長・株式会社Surprise 代表)

「TECH CAMP」創業当初は集客に苦戦。軌道に乗せた後、5億円の先行投資が失敗し倒産危機に直面。持ち直し、現在は新会社Surpriseで新規事業に挑戦中。

矢野博丈さん(ダイソー創業者)

妻の家業の養殖業を継ぐも約3年で倒産し、多額の借金を抱えて上京。転職を重ねた後、1972年に雑貨移動販売を始め、1991年に直営100円ショップを開業。今や国内外に数千店舗を展開するチェーンに成長。

みんな遠回りをし、落ち込み、悩み、迷ってきました。

それでも続けたからこそ、今があります。

起業家にとって“失敗”とは、「フィードバック」である

失敗は「うまくいかなかった結果」ではなく、(太文字)「やって得られた貴重な情報」(太文字ここまで)です。

○ 「失敗=データ」

× 「失敗=終わり」

この視点を持つだけで、行動への恐れは減ります。

分かったことを次に活かせる人は、失敗を恐れず、むしろ歓迎します。

“Every problem is a gift - without problems we would not grow.”

— Anthony Robbins

アンソニー・ロビンズの言葉の通り、問題や失敗は成長の贈り物。

痛みや混乱の中にこそ、創造性や柔軟性、本当の学びが宿ります。

なぜ、失敗が怖いのか?

1. 周囲の目が気になる

「ほら、言わんこっちゃない」

「起業なんて無謀だったんだよ」

そんなことを言われるかもしれない。

笑われるかもしれない。

そう思うと、動けなくなる。

2. 自分を否定された気になる

・サービスが売れなかった

・フォロワーが増えなかった

・セミナーに申し込みがなかった

これらを「自分の存在が否定された」と感じてしまう。

3. 完璧主義が邪魔をする

「失敗しないように」「失敗=ダメなこと」という思考の癖。

でも実はこの完璧主義こそが、前に進めない最大の原因。

「失敗しても大丈夫な状態」をつくる

小さく試す

いきなり大きな挑戦をしなくてもいい。

例えば:

・無料でサービス提供してみる

・SNSに1投稿だけしてみる

・知人にアイデアを話して反応を見る

・価格をAとBでテストしてみる

「小さな失敗」からなら、得られる学びも多く、心のダメージも少なくてすみます。

失敗を“公開”する

人に言えないから、失敗が重く感じる。

むしろ「こんなことをやってみたけど、失敗した(笑)」とシェアできたら、人から応援され、共感され、学びを分かち合える。

失敗したとき、自分に問いかける5つの質問

1.何を目的としてこの行動をしたのか?

2.何が想定通りにいかなかったのか?

3.なぜその結果になったと思うか?

4.次に同じことをやるなら、どう変える?

5.この経験から学べることは何か?

この問いを繰り返すことで、“失敗”は単なる出来事ではなく、「資産」になります。

「失敗力」が高い人の特徴

感情処理がうまい

落ち込んでも、引きずらない。

泣いてもいい。落ち込んでもいい。

でも、そこにずっと留まらない。

言語化する力がある

何が起きたのかを言葉にできる人は、同じ失敗を繰り返さない。

書き出す/話す/共有する。いずれも有効。

ネタに変えるセンスがある

失敗談を「笑い話」にできる人は強い。

SNSでも、リアルな失敗エピソードの方が共感を呼ぶ。

つまり、失敗は“信頼を得るチャンス”でもある。

「成功は失敗の積み重ねの上にある」

成功とは、失敗の数が少ないことではなく、失敗を恐れず、活かし続けた結果にすぎない。

人前に出て、事業を育てていく上で、失敗は避けられません。

でも、そのたびに立ち止まっていたら、何も前に進みません。

起業家とは、失敗を「前提にする人」。

そして、失敗から「宝を拾える人」。

時に失敗は痛みを伴います。

でも、それは「成長痛」です。

その成長痛を楽しめるマインドを持ちましょう。

まとめ

・起業において、失敗は避けられないどころか“必要”な経験

・失敗は“終わり”ではなく“データ”である

・失敗しても大丈夫な設計を作ることで、行動が早くなる

・小さな失敗を積み重ねながら、軌道修正をしていく

・失敗をネタにできる人は、信頼も応援も集められる

次回予告:「比較ではなく進捗を見る視点」

「同業の人がうまくいっていて焦る」

「SNSで見る他人の成果がまぶしすぎて苦しくなる」

起業初期に陥りがちな“比較地獄”から抜け出すには?

・他人と比べずに、自分の成長を正しく見る方法

・焦りとの向き合い方

・比較を“推進力”に変える考え方

など、次回は【比較しないマインド】をテーマにお届けします。

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