恐れを手放し、「失敗」を学びと可能性に変えるマインドセット
起業の道を歩み始めたばかりの人の多くが、心のどこかでこう思っています。
「失敗したらどうしよう…」
不安、怖れ、焦り。
起業という未知の世界では、失敗への恐れが常につきまといます。
けれど、この“失敗観”こそが、最初にひっくり返すべき壁です。
成功する起業家と、途中で止まってしまう人の違い。
それは「失敗の捉え方」にあります。
そもそも、失敗ってなんだろう?
日本では、「失敗=悪いこと」「終わり」「恥ずかしいこと」というイメージが根強くあります。
学校教育でも、間違えることは減点対象。
就職活動でも、失敗の話より「成功体験」を求められる。
そんな文化の中で育った私たちは、「失敗=避けるべきもの」と刷り込まれてきました。
でも、起業は失敗ありきです。
むしろ、「失敗のない起業家」など存在しません。
成功者たちは、例外なく“失敗”している
北原孝彦さん(Laboratous株式会社 代表)
美容師から起業し、YouTube発信では2度の挫折を経験。改善を重ね、3度目で登録者数18万人を達成。現在は美容サロン「Dears」や教育事業、マーケ支援など多角展開で年商50億円超に成長。
真子就有さん(マコなり社長・株式会社Surprise 代表)
「TECH CAMP」創業当初は集客に苦戦。軌道に乗せた後、5億円の先行投資が失敗し倒産危機に直面。持ち直し、現在は新会社Surpriseで新規事業に挑戦中。
矢野博丈さん(ダイソー創業者)
妻の家業の養殖業を継ぐも約3年で倒産し、多額の借金を抱えて上京。転職を重ねた後、1972年に雑貨移動販売を始め、1991年に直営100円ショップを開業。今や国内外に数千店舗を展開するチェーンに成長。
みんな遠回りをし、落ち込み、悩み、迷ってきました。
それでも続けたからこそ、今があります。
起業家にとって“失敗”とは、「フィードバック」である
失敗は「うまくいかなかった結果」ではなく、(太文字)「やって得られた貴重な情報」(太文字ここまで)です。
○ 「失敗=データ」
× 「失敗=終わり」
この視点を持つだけで、行動への恐れは減ります。
分かったことを次に活かせる人は、失敗を恐れず、むしろ歓迎します。
“Every problem is a gift - without problems we would not grow.”
— Anthony Robbins
アンソニー・ロビンズの言葉の通り、問題や失敗は成長の贈り物。
痛みや混乱の中にこそ、創造性や柔軟性、本当の学びが宿ります。
なぜ、失敗が怖いのか?
1. 周囲の目が気になる
「ほら、言わんこっちゃない」
「起業なんて無謀だったんだよ」
そんなことを言われるかもしれない。
笑われるかもしれない。
そう思うと、動けなくなる。
2. 自分を否定された気になる
・サービスが売れなかった
・フォロワーが増えなかった
・セミナーに申し込みがなかった
これらを「自分の存在が否定された」と感じてしまう。
3. 完璧主義が邪魔をする
「失敗しないように」「失敗=ダメなこと」という思考の癖。
でも実はこの完璧主義こそが、前に進めない最大の原因。
「失敗しても大丈夫な状態」をつくる
小さく試す
いきなり大きな挑戦をしなくてもいい。
例えば:
・無料でサービス提供してみる
・SNSに1投稿だけしてみる
・知人にアイデアを話して反応を見る
・価格をAとBでテストしてみる
「小さな失敗」からなら、得られる学びも多く、心のダメージも少なくてすみます。
失敗を“公開”する
人に言えないから、失敗が重く感じる。
むしろ「こんなことをやってみたけど、失敗した(笑)」とシェアできたら、人から応援され、共感され、学びを分かち合える。
失敗したとき、自分に問いかける5つの質問
1.何を目的としてこの行動をしたのか?
2.何が想定通りにいかなかったのか?
3.なぜその結果になったと思うか?
4.次に同じことをやるなら、どう変える?
5.この経験から学べることは何か?
この問いを繰り返すことで、“失敗”は単なる出来事ではなく、「資産」になります。
「失敗力」が高い人の特徴
感情処理がうまい
落ち込んでも、引きずらない。
泣いてもいい。落ち込んでもいい。
でも、そこにずっと留まらない。
言語化する力がある
何が起きたのかを言葉にできる人は、同じ失敗を繰り返さない。
書き出す/話す/共有する。いずれも有効。
ネタに変えるセンスがある
失敗談を「笑い話」にできる人は強い。
SNSでも、リアルな失敗エピソードの方が共感を呼ぶ。
つまり、失敗は“信頼を得るチャンス”でもある。
「成功は失敗の積み重ねの上にある」
成功とは、失敗の数が少ないことではなく、失敗を恐れず、活かし続けた結果にすぎない。
人前に出て、事業を育てていく上で、失敗は避けられません。
でも、そのたびに立ち止まっていたら、何も前に進みません。
起業家とは、失敗を「前提にする人」。
そして、失敗から「宝を拾える人」。
時に失敗は痛みを伴います。
でも、それは「成長痛」です。
その成長痛を楽しめるマインドを持ちましょう。
まとめ
・起業において、失敗は避けられないどころか“必要”な経験
・失敗は“終わり”ではなく“データ”である
・失敗しても大丈夫な設計を作ることで、行動が早くなる
・小さな失敗を積み重ねながら、軌道修正をしていく
・失敗をネタにできる人は、信頼も応援も集められる
次回予告:「比較ではなく進捗を見る視点」
「同業の人がうまくいっていて焦る」
「SNSで見る他人の成果がまぶしすぎて苦しくなる」
起業初期に陥りがちな“比較地獄”から抜け出すには?
・他人と比べずに、自分の成長を正しく見る方法
・焦りとの向き合い方
・比較を“推進力”に変える考え方
など、次回は【比較しないマインド】をテーマにお届けします。
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