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ニュージーランド、人口が増えない停滞リスクに直面 ― 移民・出国・出生率の変化が背景

最近のデータによると、ニュージーランドの人口増加率が鈍化しており、今後 人口の「停滞」あるいは減少 に陥るリスクが高まっています。

背景には、かつて移民によって急激に人口が増えた時期があった一方で、最近では移民の入国数が大きく減少。2025年9月までの1年間で入国者数が約 138,900人にとどまり、純増はわずか12,400人。

同時に、出国者数も増えていて、過去12か月で約126,400人がニュージーランドを離れたと見られています。

特に懸念されるのは ニュージーランド市民の出国が増えていること。2025年9月までの12か月で、72,700人が出国し、純流出は46,400人にのぼっています。

これらの動きにより、人口増加は主要都市や都市圏(オークランド、ワイカト、カンタベリーなど)に偏っており、地方では人口の成長が止まっているか、減少している地域も出てきています。

一方、自然増(出生数 – 死亡数)は2025年6月時点で年間約21,000人と、以前よりも重要な人口増の要因になってきていますが、それだけでは全国の停滞をカバーしきれない見通しです。

学者らは、移民は単に人口を増やすだけでなく、都市や地域の活力を保つうえで “不可欠” な存在だと指摘。移民減少 + 市民の出国増加 の組み合わせは、将来的な経済・社会の持続性に大きな重みを持つ問題です。