ナイジェリア人ゴルファー、アイキ

中古ゴルフショップがオープンすると同時にウェブサイトとFacebookもオープンさせていました。お店の様子や情報を紹介するには必要なツールですね。オープン当日、Facebookで最初のメッセージを送ってくれたのが、アイキでした。

「エクストラスティッフのスプーンはありますか？」

お店の在庫情報を記してすぐに返事を送ると、「夕方、お店に行きます」と返ってきました。

ゴルフクラブの棒の部分であるシャフトは、プレイヤーのスイングスピードに応じていくつかの硬さが用意されています。一般的には＜レギュラー＞。スイングスピードが速い方は＜スティッフ（硬め）＞。スピードが遅めの方には、軟らかい＜レディース＞もあります。＜エクストラスティッフ＞は、＜スティッフ（硬め）＞のさらに硬め。プロゴルファーのような、スイングスピードがかなり速いプレイヤーに適したシャフトです。

そんな＜エクストラスティッフ＞を好む方なので、「パワーヒッターだろう」と想像はしていたのですが、お店にやってきたアイキを見るなり、「これはエクストラスティッフだ！」と確信しました。

服の上からでも分かるムキムキボディ。普段パーソナルトレーナーの仕事をしているそうで、体づくりのスペシャリストでした。「ゴルフはパワーだけではなく、柔軟性も大事だよね」とアイキ。ハンデは6の腕前で、ゴルフを楽しんでいるそうです。

そして、希望していたエクストラスティッフのスプーン（3W）を試打室で打ってもらうことに。

ムキムキボディなのに柔軟性があるスイングから放たれたボールは試打室の的に当たり、ビシッ！ビシッ！と心地よい音が店内に響き渡ります。

スプーンなのに、飛距離は240メートル（264ヤード）超え。こういうプレイヤーのためにエクストラスティッフシャフトのクラブがあるのだと分かります。

この5Wは、オレの3Wより飛ぶよ！

試打したスプーンは、ボールがあまり高く上がらず、アイキの好みではなかったようです。「ほかにエクストラスティッフのシャフトはある？」と聞かれ、NIKEのクリーク（5W）を紹介してみると、これがドンピシャだったようです。

ボールも高く上がり、距離も伸びます。表示された距離、「260メートル（286ヤード）」

「なぜ、このクリークはこんなに飛ぶんだ！？」とアイキ。

結局、数発打って、そのNIKEクリークをお買い求めいただきました。

後日、奥さまとおそろいの帽子を買いに来たり、ポロシャツやティーを買いに来たり、パーティの前に正装で立ち寄ってくれたり、ことあるごとに足を運んでくれるアイキ。買った5Wはとっても気に入っているそうで、普段のラウンドで、ドライバーを使うことはほとんどないそうです。確かに、5Wであの飛距離があれば、ほとんどのコースでドライバーは必要なさそうですね。

「ドライバーが必要になったらよろしくね！」とアイキ。

硬くてよいシャフトのクラブが手に入ったら、アイキに紹介する予定です。

プレイヤーの骨格や筋力が様々であるように、プレイヤーに合うゴルフクラブも様々です。いろいろと打ち比べて、自分に合うクラブを見つけられると、上達へも近道ですね。中古ゴルフクラブショップがそんな場になることを願っています。