ニュージーランド人ゴルファー、ベン
ゴルフショップに来られるお客様の傾向は、6割以上がニュージーランド人。残り4割はアジア人です。6割のニュージーランド人のうちのほとんどが、40歳代以上。ゴルフへ注げる時間が多い世代のように感じます。
50%/40歳以上のニュージーランド人ゴルファー
40%/アジア人ゴルファー
10%/40歳未満のニュージーランド人ゴルファー
そういった傾向ですから、20歳代、30歳代のニュージーランド人がやってこられると、「おっと珍しい!」となります。ニュージーランドといえばラグビーの国ということもあって、来店されるその世代の方は、ラグビー選手のようながっちりとした体格の方が多いように見受けられます。
この日やってきたのは、30歳代ゴルファーのベン。
店内に飾ってあるゴルフクラブをひと通り見てまわったあと、もう一度アイアンセットコーナーに足を止めました。特にキャロウェイモデルが気になっているようです。
「普段どんなクラブを使っていますか?」と声をかけると、ベンが答えます。
「友だちからもらった古いクラブを使っているんだけど、ゴルフをもっと楽しみたいと思ってアイアンセットを探しているんだ。」
どうやら、高校のころからずっとラグビーをやってきていて、ゴルフをする機会はまったくなかったそうですが、2015年からゴルフをはじめるようになったそうです。そして、ラウンド回数も月に3回くらいとなり、自分に合ったクラブを持ちたいと思ったようです。
何が違うの?
ベンは、友だちからもらったクラブがキャロウェイということもあり、次のクラブもキャロウェイと考えているようでした。それでも、店内に並ぶキャロウェイクラブの違いが分かりにくいようで、「これらは何が違うの?」と質問を受けます。
ヘッドとシャフトが2大要素なので、ヘッド形状の違いによって球筋の傾向が変わること、シャフトの違いによって振りやすさが変わることを簡単に説明。
試打室で、打ち比べしていただくことになりました。
ゴルフスイングは、脚力や腕力だけではボールを飛ばせず、体を回転させる柔軟性も必要です。ラグビーで育ってきたベンが脚力や腕力があることはすぐに分かりましたが、柔軟性もあって、きれいなスイングを見せてくれました。
ベンには軽すぎるクラブはよくないと思い、ダイナミックゴールドシャフトをおすすめ。ヘッドも、フルキャビティよりセミキャビティのほうが強い弾道が打てると考え、いくつか打ってもらい、予想通りよい数値も出たので、ご購入いただきました。
「新品ゴルフクラブは要らないから、こうして中古クラブを買えてうれしいよ!」とベン。
友だちにも、この中古ゴルフクラブショップを紹介してくれるとのことで、30歳代ゴルファー層が増えるといいなと思っています。
佐井恭司(さい・きょうじ)/ニュージーランドゴルフナビゲーター
中古ゴルフクラブショップ http://j-golf.nz/
ニュージーランドゴルフ紹介サイト http://nzgolfcourse.com/