ニュージーランド人ゴルファー、ステファン
中古ゴルフショップがオープンした際に行っていた広告宣伝活動。ステファンもそんな広告を見て訪れた一人です。お店に入ると、店内をぐるりと見て回るよりも先に、スタッフである私のところへ来て、話しかけてくれました。
「ゴルフショップの広告を見ましたよ。どんなクラブがあるのか見に来ました」
日本語も少し話すステファン。どうやら日本のプロゴルフトーナメントでオーストラリアンプロゴルファーのキャディをしていたそうです。ステファンのボスであったオーストラリアンプロゴルファーがジャンボ尾崎選手に惜敗して2位になったこともあるそうで、日本のゴルフ事情にも精通しています。
プロゴルファーがキャディとタッグを組むことになるきっかけであったり、ツアーを転戦する様子であったり、これまで表面的にしか知ることがなかったプロゴルフ界の話を興味深く聞かせてもらいました。
ジャンボ尾崎選手が全盛期の頃といえば、およそ20年前。ジャンボモデルである「J’s」を販売していたブリジストンが人気メーカーだった記憶があります。また、スリクソンブランドが出る前のダンロップといえば、マックスフライでしたね。そんな、当時のゴルフクラブを思い出しながらステファンと話しこんでいました。
日本のゴルフクラブは素晴らしい!
店内に並んであるゴルフクラブを見ながら、エポン、ミウラ、フォーティーンと、日本のクラブメーカーに注目するステファン。
「日本のクラブは素晴らしいですね!」
エポン、ミウラ、フォーティーンといった日本ブランドは、大手ブランドと比べてと知名度が低いほうなので、一般的なニュージーランド人ゴルファーにはなかなか知られていないと思いました。それだけに、知ってもらえていることがうれしかったですし、さすが日本のゴルフ事情に精通しているステファンだと思いました。
そして、パターコーナーに入ってパターを見ていくステファン。
手に取ったのは、WOSSパター。そう、あのジャンボ尾崎選手が使いはじめたことで有名になったパターです。
「このパターがニュージーランドで見られるとはね!」
気に入って購入していただきましたが、もしかすると日本でキャディをされていたころを思い出してくれたのかもしれません。
日本を知るニュージーランド人ゴルファー、ステファン。ニュージーランドでも、ステファンのように日本のゴルフクラブを知るゴルファーがもっと増えていくことを願っています。
佐井恭司(さい・きょうじ)/ニュージーランドゴルフナビゲーター
中古ゴルフクラブショップ http://j-golf.nz/
ニュージーランドゴルフ紹介サイト http://nzgolfcourse.com/