これまで読んでもらっている読者に僕自身、NZへ渡ったときに英語が突然できるようになったわけでも、仕事が約束されていたわけでも、もちろん起業が約束されていたわけでもないということはお分かりかと思います。
「海外に行けば人生が変わる」と思っていた?
でも正直に言えば、僕はどこかで「海外に行けば何か変わるんじゃないか」と思っていたのかもしれません。しかし実際、ニュージーランドで暮らしてみて……
自分は自分のまま(笑)。
- 英語もできない。
- 仕事もない。
- 知り合いもいない。
気がついたことは、住んでいる場所を変えただけでは、人間ってさほど変わらないんだなということ。
場所を変えても、自分が動かなければ何も起きない
想像してみてください。自分が住んでいるところを変えたとして何か急激に自分のことが変わるものでしょうか?よく「ニュージーランドに留学すれば、子どもが積極的になりますか?」という相談を受けることがあります。
もちろん、新しい環境が人を変えるきっかけになることはあると思います。でも、海外へ行っただけで性格まで自動的に変わるわけではありません。
それは僕自身にも言えることで、前に書いたかも知れませんが僕は英語は得意ではありません。現在においてもです。
日本に一時帰国したときにはよく「英語喋れるなんて羨ましい〜」とか言われるのですが、10年、20年住んでいるだけでは英語を喋れるようにはなりません!(断言 笑) 少なくとも僕の場合、「英語をもっと習得するんだ」という意識を持たずに漫然と生活していたら、必要最低限の英語だけでも何となく暮らせてしまいました。
おおらかな人が多いニュージーランドに行けば、もしかしたら自分ももっと社交的になるかな?と密かに思ってましたが、それでも未だに「自分1人でいるときが最高」という気持ちに変わりはありません。
「変わりたい」という気持ちと「何かを成し遂げたい」という気持ちがなければ、きっと人って変わらないんだと思います。
それでも「場所を変える」意味はある
僕の場合はニュージーランドに来たからといって、すぐに何か特別なことが起きたわけではありません。僕の生活上では何も起こりませんでした。ただ、異国の地で、日本人という少数派として暮らしている以上、「せっかくここで出会った人とのつながりは大切にしよう」とだけは思っていました。
結果は、これまでお伝えしてきたとおりです。
環境を変えただけでなくて、小さな選択を積み重ねてきたから、仕事も見つかったし、その後もビジネスを紹介されたり、いろんな業種の会社の運営を頼まれたりしてきたからこそ「環境を変えて人生が変わった」と言えるようになったのです。
- 日本にいたら出会わなかった人。
- 日本にいたら知らなかった働き方。
- 日本にいたら考えなかった商売。
- 日本にいたら当たり前だと思っていた価値観。
環境が変わることで、「そんな生き方もあるの?」が増えていきます。
海外に住む必要すらない
皆さんに言いたいのは、2026年の今は、無理に海外に移住しなくてもいいということです。
- 日本に住みながら海外の人と仕事する。
- 海外の商品を日本へ紹介する。
- 日本の商品を海外へ売る。
- 海外コミュニティに入る。
- 短期間だけ海外へ行ってみる。
つまり、「海外という選択肢」は、「海外移住」という一つの選択肢ではないということです。
人生を変えるのは「場所」ではなく「選択」
もし今、「何か変えたい」と思っているなら、いきなり会社を辞めたり、海外移住したりする必要はないと思います。
まず、自分が今まで選ばなかったものを、一つ選んでみる。
- 会ったことのない人に会ってみる。
- 行ったことのない場所へ行ってみる。
- 海外の仕事を一つ調べてみる。
それだけでも、今まで見えなかった選択肢が一つ増えるかもしれません。
海外に出れば、人生が変わるわけではありません。でも、海外を知れば、人生の選択肢は増やせる。
その中から何を選ぶかは、自分次第です。
僕がこの連載を「海外という選択肢」と名付けたのは、たぶん、そういうことなんだと思います。
海外で何かやってみたい、日本にいながら海外を相手に仕事をしてみたい、海外移住や起業を考えている。でも「自分の場合は何ができるんだろう?」「英語ができないのにいいのかな?」と思っている方は、お気軽にご相談ください。
テリー野澤:terry@nzdaisuki.com
テリー野澤
大学卒業後、新卒で日本のコンピュータメーカーに就職。金融系システムエンジニアとしてプログラマー、上流エンジニア、ブリッジSE、顧客サポート業務を歴任して退職。
その後、ニュージーランドに渡航して起業。ニュージーランドの日本人コミュニティ基盤をオンラインで構築して運営している。そのNZDAISUKI.COMは、ニュージーランド国内の日本人向け最大のコミュニティサイトとなっている。
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