ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

カロリー制限には意味がない!?ダイエット成功のカギは“代謝”にあった!

『食べて整う、お米のある海外暮らし』の記事一覧へ

ダイエットをしようと思ったとき、まず思い浮かぶのは「カロリーを減らすこと」ではありませんか?

 

名称未設定のテサイン

私自身もかつてそう考え、カロリー制限に取り組んでいた時期がありました。

けれどその結果、一時的に体重は減ったものの、スリムな体をキープすることはできなかったのです。

カロリー制限が落とし穴になる理由

「入ってくるカロリーを減らして、使うカロリーを増やせば痩せる」

この考え方は一見正しそうに思えますが、実はダイエットがうまくいかない原因のひとつでもあります。

カロリーを減らすと、体は「最近エネルギーが入ってこないな」と感じ、代謝を落として“省エネモード”に入ってしまいます。

最初こそ体重は減りますが、やがて停滞期がきて、我慢していた反動でドカ食い → リバウンド…という流れに。

しかも、代謝が落ちたままの体では、以前と同じように食べても太りやすくなってしまいます。

このような状態を繰り返すと…

ダイエット → 代謝ダウン → リバウンド → さらに制限 → さらに代謝ダウン → リバウンド…

という負のループにはまってしまいます。

代謝が落ちると、体にも心にも影響が…

代謝が落ちると、太りやすくなるだけでなく、体や心にもこんな影響が現れます。

  • 体温が下がって風邪をひきやすくなる
  • 新陳代謝が滞り、肌の調子が悪くなる
  • 疲れやすく、気力も出なくなる

つまり、無理なカロリー制限は、痩せるどころか、健康も美しさも失ってしまうリスクがあるのです。

大切なのは「カロリーの内訳」

健康的にスリムな体をつくるために大切なのは、何からカロリーを摂っているか。

私たちがエネルギーとして摂取するのは、次の3つの栄養素です:

  • 脂質
  • たんぱく質
  • 炭水化物

この3つの理想的なバランスは以下の通りです:

▶ たんぱく質 15%|脂質 25%|炭水化物 60%

「炭水化物がそんなに多くていいの!?」と驚かれた方もいるかもしれません。

でも実は、炭水化物は最もスムーズに燃えて、代謝を高めてくれるエネルギー源なのです。

代謝の火をつけるのは炭水化物

「炭水化物=太る」と思われがちですが、実はその逆。炭水化物は、体に“代謝の火”をつけるスイッチなのです。

炭水化物が不足していると、脂肪はうまく燃えません。

ロウソクでたとえるなら…

  • 芯(=炭水化物)に火がつくことで、
  • 周りのロウ(=脂肪)も一緒に、ゆっくり安定して燃えていく

でも、芯がなければロウは燃えません。

つまり、炭水化物があるからこそ、脂肪が効率よく燃えるのです。

炭水化物をとると、代謝が上がり“痩せ体質”に変わる

名称未設定のテサイン 1

炭水化物をしっかりとって、体がエネルギーで満たされていると…

  • 代謝が上がり、脂肪が燃えやすくなる=スリムな体になる
  • 基礎体温が上がり、免疫力が高まる
  • 肌のターンオーバーが活発になり、美肌効果も◎
  • エネルギー切れを防ぐことで、疲れにくく、毎日が軽やかに

「炭水化物を抜く」よりも、バランスよく炭水化物をとることで、痩せやすく、元気でキレイな体に近づけるのです。

実践のポイント:まずは「ごはん6:おかず4」

毎食ごとに栄養バランスを細かく考えるのは大変ですが、前回もお伝えした、ごはん:おかず=6:4を意識するだけでカロリーの内訳も、自然と理想のバランスに近づきます。

炭水化物源としてごはんが一番いい理由は、前回までのコラムでご紹介していますので、ぜひそちらもあわせて読んでみてくださいね。

まずは、「しっかりごはんを食べる」ことから。

カロリーを減らすのではなく、代謝を落とさない食べ方をすることが、痩せやすく健康的な体への近道になります。

次回予告

次回は、「痩せ体質を作る献立の立て方」についてご紹介します。

海外生活でも無理なく実践できる、バランスのとれた簡単な食事プランをお届けしますので、どうぞお楽しみに!

 

Yuko
管理栄養士。ウェリントン在住。一汁一菜で、無理なくキレイと元気を叶える食習慣を発信中。
Instagram → @okome_yuchan