独特のサクサクした食感が美味しいチョコレート味のビスケット、アフガンの作り方をその起源と共にお伝えします。
ニュージーランドのスーパーマーケットのビスケット売り場でよく見かける、アフガン。他のビスケットよりも甘さが控えめで、サクサクした食感が美味しいので、ニュージーランドのパンチの効いた甘さのお菓子が苦手な私はよくこのビスケットを購入します。
アフガンという名前から、アフガニスタンが発祥のビスケットなのかなと思った方がおられたかもしれませんが、このビスケットの発祥の地は、なんとニュージーランドなのです。
ニュージーランド人も大好きなこのビスケットですが、なぜこのビスケットがアフガンと呼ばれているのかについては、誰もその正確な答えを知らないそうです。けれど、いくつか有力な説があるのでご紹介させてもらいます。まずひとつ目は、ビスケットの見た目からネーミングされたという説です。ごつごつした見た目がアフガニスタンの山々や岩を思い出させることからアフガンという名前がついたというものです。もうひとつの説は、19世紀後半、第二次アフガン戦争に従軍していたニュージーランド兵の食料として兵士の妻や母親たちが焼いたビスケットをアフガンと呼んだことが起源となったという説です。これを聞いて、あの有名なアンザックビスケットを思い出された方もいるかもしれません。アフガンは材料(日持ちをよくするために卵を使用していない)や作られた経緯がアンザックビスケットととても似ているので、アンザックビスケットの前身であった可能性があるビスケットととも言われているそうです。
どの説が正しいのかは分かりませんが、このビスケットがニュージーランド発祥であることだけは間違いありません。アフガンは、家にある材料で簡単に作れてチョコレート味なのに甘さ控えめで食感もよいのが魅力です。独特のサクサクした食感は生地にコーンフレークが練り込まれているためです。よく見かけるレシピはビスケットの上にチョコレートアイシングがたっぷりとトッピングされているのですが、このレシピではその代わりにダークチョコレートをトッピングすることで手間を省いて甘さ控えめにアレンジしたちょっぴり大人味の アフガンです。寒い時期に温かい紅茶やホットチョコレートと一緒に食べると最高です。
アフガン
【材料】バター200g(室温に戻して柔らかくする)
- 砂糖 75g
- 小麦粉 160g
- ココアパウダー 大さじ3
- コーンフレーク 60g
- ダークチョコレート 適宜
- アーモンド、ココナッツ(トッピング用) 適宜
【作り方】
- オーブンを180℃に予熱する
- バターと砂糖を泡立て器でしっかり混ぜ合わせる。
- ココアパウダーと小麦粉を加えて混ぜる。
- コーンフレークも入れて混ぜ合わせる。
- スプーンで生地をすくい手で丸めてクッキングシートをひいた天板に並べる。
- 180℃のオーブンで15分焼く。
- クッキーが焼けたらオーブンから出しその上にダークチョコレートをのせ再びオーブンに入れる(この時オーブンはOFFにしておく)
- 余熱(5分ぐらい)でチョコレートが溶けたら再びオーブンから出しナイフでチョコレートを均等に広げ、その上にココナットとアーモンドをトッピングする。
- 冷めてチョコレートが固まったら出来上がり。






焼き立てはとても柔らかいですが冷めるとサクサクになります。
紅茶やホットチョコレートによく合うので、寒いこの時期に、温かい紅茶やチョコレートと一緒にアフガンを食べると最高です。
2016年から家族4人でニュージーランドに移住。料理を作るのも食べるのも大好きです。ニュージーランドで出会った美味しいものを紹介しています。
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