日持ちもして何かと便利なパイシート。使い方を覚えると見栄えのいいお料理やデザートが簡単に作れます。

皆さん、冷凍のパイシートを使ったことはありますか？パイシートは日本でも見かけますが、ニュージーランドのパイシートはサイズが大きいので使い勝手が良く、値段もお手頃なのでニュージーランドに来てから使う頻度が増えました。チョコレートを巻いて焼くだけで簡単にチョコクロワッサンができたり、りんごを煮たものを入れて焼くだけでアップルパイができたりとアイデア次第で使い方は無限に広がります。手軽で見た目もゴージャスに仕上がるので急にお客さんが来る時なんかにも重宝します。

取り扱いはとても簡単ですが解凍の仕方にだけ少しコツがあります。解凍の仕方のコツは冷凍庫から取り出したら室温で自然解凍することです。１０分ぐらいで柔らかくなります。はやく使いたくても温めたりするとすぐに柔らかくなりすぎて扱いが難しくなり、（私も一度温まりかけたオーブンに入れて解凍しようとして失敗しました）、膨らみも悪くなるので必ず自然解凍して下さい。柔らかいけど、まだ生地がしっかり冷たい状態がベストです。もし時間が経ちすぎて柔らかくなりすぎてしまったら冷蔵庫でしばらく冷やすといい状態に戻ります。この解凍のタイミングさえつかめば、あとは好きな具材と合わせるだけで、とても簡単に美味しくて見栄えのするパイを作ることができると思います。

私がこのパイシートで一番よく作るのが野菜たっぷりのキッシュです。冷蔵庫に残っている野菜を細かく切って炒めて卵と混ぜてパイシートをしいたタルト型で焼くだけでとても豪華な一品に仕上がります。お野菜だけでも十分美味しいのですがフェタチーズを加えるとアクセントがついて更に美味しくなります。隠し味に醤油をちょっと入れることで日本のデパ地下のキッシュのような味になります。野菜もたっぷり摂れてタンパク源である卵もチーズも入っているのでこれだけで栄養満点の一品です。持ち運びもしやすいので持ち寄りパーティーにもピッタリです。

（余談ですが、パイシートと良く似た商品に冷凍のタルト生地があります。こちらはとても甘くてキッシュなどおかず系のメニューには使えないので購入される際には気をつけて下さい。「Flaky puff pastry」と書かれているものだと間違いないと思います。不安な場合は裏の材料表示を見てお砂糖が入っていなければ大丈夫です。）

たっぷり野菜のキッシュ

【材料】タルト型１台分

パイシート　１枚

玉ねぎ（薄切り）　小１個

人参（千切り）１本

ブロッコリー（細かく刻む）１/２株

じゃがいも（千切り）　小１個

卵　４個

牛乳　５０ml

醤油　小さじ１

塩　胡椒　適宜

フェタチーズ（あれば）　５０ｇ

シュレッドチーズ　５０ｇ

オリーブオイル　適宜

【作り方】

①オーブンを２００度に予熱する

②フライパンを熱してオリーブオイルを入れ、玉ねぎを炒める。

玉ねぎが透き通ってきたら人参、ブロッコリーを加えて炒める。

③人参とブロッコリーに火が通ってきたらじゃがいもを加えて塩胡椒をかけてさらに炒める。

④野菜にだいたい火が通ったら火を止める。

⑤ボウルに卵を割り入れ牛乳と醤油を入れて混ぜる。

⑥⑤に④を入れて混ぜる。（フェタチーズを入れるときはここで細かく崩したフェタチーズを加える）

⑦タルト型に薄く油をしき（スプレー式のオイルを使うと便利です）、解凍したパイ生地を敷き詰める。パイ生地にフォークで所々穴を開けておく。（穴を開けておくことで均等に膨らみ、火も均等に通るようになります）

⑧⑦に⑥を入れて上にシュレッドチーズをのせて２００度のオーブンで３０分〜４０分焼く。