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第12回 子供と海外で生活してみて

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子供と海外で生活してみて

学校制度の違い

思いつきで子供と一緒に来たニュージーランド。家の借り方も、ゴミの出し方も判らないのに、子供を小学校に入れてここまできました。ようやく生活サイクルにも慣れて、子どもの進学なども気にするようになりました。

ニュージーランドでは、大学に進むためには高校で将来目指したい分野の科目を習得しておく必要があります。単位が足らないと大学に進めません。大学では専門性を学んで資格を取得するので、高校時点で自分の将来像がわかってないとだめなんです。

そう考えると、高校の科目選択をスムーズにするためには、中学ではなんとなく将来進む道を考えてないと行けません。

小学校では、中学で将来像をぼんやりと描けるように、何が得意なのか、家族環境はどうなのかを先生と親、子どもで相談しながら勉強の内容やスピードを生徒ひとりひとりにあうようにカリキュラムされているようです。

日本では、大学に通っている学生のどれくらいの人が自分の将来を考えて行動しているでしょうか?ニュージーランドでは高校、いえ中学くらいから自分の将来を考えて行動しているようです。アイデンティティの確立が日本より早いと感じます。

子どもを連れてきて、よかったと思うのはこういった点です。確かに「遊び」は日本に比べれば少ないと思いますが、自分自身の将来を早い段階から考えることができるという点が、我々親子にとっては、とってもポジティブに感じています。

今後の課題

学校では英語。家に帰ってからは日本語という生活を送っている子どもは、いつのまにか英語のほうが楽に感じるようになっているようです。私の代わりに、買い物の時にいろいろ注文を言ってくれたり、電話もとってくれたりして助かっています。ただ、そのかわりに、日本語がどうもおろそかになりつつあるようです。

日本語での挨拶が間違えてたり、漢字を忘れたり。とくに敬語などは難しい様子です。今後の課題は、日本語教育でしょうか。子どもにとっては、大変なことだとは思いますが、せっかく二国間で住める状態を作っているので、二国の言葉はしっかり身につけてもらいたいと思っています。親のエゴと言われても、それは受け止めて、子どもの将来を見守りたいと思います。

 

ママゴン in NZ
千葉県生まれ。
10歳の娘を連れて、パパと離れてニュージーランドに引越し。
あとから来るパパのために異国の地で子育て奮闘中。