先週のコラムで、マイエンザについて少し触れさせて頂きました。この最終回では、もう少し詳しくマイエンザについてお話させて頂きたいと思います。

マイエンザ５つのパワー

マイエンザを使っていると、掃除や消臭、肥料作りや土壌改善、植物の病気予防、化粧水や入浴剤として等、多岐にわたる用途と効果に驚かされます。私のワークショップに参加した方々やオークランド在住の友人達も、マイエンザを試しに使ってみて、私と同じようにマイエンザの効果を実感して、喜びの報告をしてくれたりします。例えば 「庭の枯れかけのみかんとレモンの木に500倍ぐらいに希釈したマイエンザを少しずつ吹きかけていたら蘇った」とか、「コンポスターの生ゴミの匂いが消えた」、「生ゴミの分解にかかる時間が短くなった」、「ペットの犬の独特な臭いやフンの臭いも、マイエンザの原液を吹きかけたら臭いが消えた」、「肌のキメが細かくなって、すべすべになった」などなど。私が特に嬉しいのは、肌が綺麗になること。以前は、市販のスプレーを使って掃除をしていると肌が荒れたのですが、マイエンザで掃除をしていると逆に肌が潤うので重宝しています！しかも環境に良いので、一石二鳥です！

でも、なぜマイエンザが多目的に使えるのでしょうか。それは、マイエンザの液体には有用微生物とそれらが作った酵素が入っていて、それぞれ色々な役割分担をしているからです。

1. 納豆菌が作り出す酵素で、デンプンやたんぱく質、油汚れを分解（清掃効果）
2. 乳酸菌が作り出した乳酸（酸性）で、アンモニア（アルカリ性）等の悪臭を発生させる物質を中和（消臭効果）
3. 乳酸の抗菌力で、雑菌の繁殖を抑制 （生ゴミ等の腐敗抑制効果）
4. 酵母菌がアミノ酸を合成して、土着微生物の栄養ドリンクとして機能（土壌改善や作物の病気予防効果）
5. 納豆菌、乳酸菌、酵母菌が土着微生物の餌となり、汚れを分解する土着微生物を活性化させて、食物連鎖を活性化（水質浄化促進効果 ）

なぜ水質浄化に繋がるのか

マイエンザが凄いのは、食品だけで作られていて、何より環境に優しいところです。水質浄化も促進すると言われているマイエンザですが、それ自体には浄化する能力がある訳ではありません。以下のイラストを交えた説明を読んで頂くとその仕組みが分かると思いますが、マイエンザは、既に環境に存在している有用微生物の働きを活性化させる栄養ドリンクみたいなものです。主に家庭の排水管に生息する有用微生物に注目し、食物連鎖による浄化に委ねる仕組みになっています。

（出典：マイエンザ 小学校教材パンフレット）

開発者と直接交流できた幸運！

マイエンザのことを知るにつれ、開発者の曽我部氏の情熱や信念に感銘を受けるようになりました。日本では、マイエンザに情熱を持つ人達が集まる「マイエンザ国際大会」が開催されるのですが、「いつか出席して、曽我部氏に直接会って色々お話を伺ってみたい。」と、数年前から思うようになっていました。ある日、マイエンザ国際大会に出席した方のブログで、2019年に曽我部氏がマイエンザ協会の会長職を退かれる予定だと知りました。「もうこれに出席するしかない！」と思い 、勇気を出してブログの執筆者に連絡して、2019年のマイエンザ国際大会に出席したい主旨を伝えました。すると、その方がご親切にも曽我部氏に伝えて頂き、なんと曽我部氏ご本人からご連絡を頂くことができたのです！そして、今年１月のマイエンザ国際大会で、NZでの私のマイエンザ関連の活動を発表させて頂く機会を頂きました！まるで、夢のようでした！

マイエンザ国際大会に出席

大会出席のために帰国し、大会当日、曽我部氏の会長として最後の講演を直接聞くことが出来たうえ、たくさん学ばせて頂き、個人的にお話もさせて頂き、感無量でした。私自身の発表の際は、少し緊張しましたが、何とか無事終えることができ、NZの自然環境にも興味を持ってくださった方々から声をかけて頂き、とても嬉しかったです。他の方々の発表も非常に興味深く、色々学ぶことができたし、私と同じような情熱を持つたくさんの参加者の方々とも交流することができて、とても有意義な時間を過ごすことができました。私の大会発表の実現の手助けをして頂いた曽我部氏やマイエンザ仲間、それから私を温かく迎えて頂いた大会参加者の方々には感謝の気持ちで一杯です。この経験を何らかの形で将来に役立てていけたらいいなあと思っています。

１２回に渡って、私が経験したことや興味あることを色々書かせて頂きましたが、今までお付き合い頂き、ありがとうございました。 マイエンザを実際に使って効果を実感してみたいと思われる方は、info.taiaomaienza@gmail.com  にご連絡して頂けたらと思います。参加希望者が集まれば、マイエンザ作りのワークショップを随時開催しているので、ご自分で作ってみたいと思われる方は気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。私のコラムが、皆さんにとって少しでも自然環境のことを考えるきっかけになれば幸いです。