海外の建築現場で働いてみたいが、仕事はどうやって見つければいいのでしょうか?という質問をよくいただくので、今回の記事ではニュージーランドでの建築仕事の探し方、体験談を紹介します。
職探しは、たとえばカフェやレストランならお店に直接行って履歴書を配ったり、口コミや知り合いのツテで仕事が始まることが多いですが、大工の場合も基本的にはそれと同じです。
- ちなみに大工のことを英語では以下のように言います。
- ・Carpenter
- ・Builder
ニュージーランドではどちらも区別なく使われていますが、Builderと名乗る人が多いです。ビザの書類には、職業としてCarpenterと表記されていました。また、”Chip=木クズ”ということから、Chippy(チッピー)というカジュアルな呼ばれ方をすることもあります。
オンラインで求人広告をみる
求人サイトに、Carpenterとキーワードを入れると募集のある仕事が表示されます。電気工事士(Electrician)や、配管工(Plumber)も同じように検索できます。
- ニュージーランドの大手求人サイトのリンクを貼っておきます。
- 1.https://www.seek.co.nz/
- 2.https://www.careers.govt.nz/
- 3.https://nz.indeed.com/?from=gnav-homepage
- 4.https://www.trademe.co.nz/a/jobs
- 5.https://www.myjobspace.co.nz/
履歴書を直接会社に持っていく
ネット上には求人が出ていなくても、建築現場の入り口に”Carpenter wanted(大工募集中)”という張り紙があることも多いです。もしくは、求人が出ていなくても人を探している場合もあるので、履歴書を持って現場へ行き、雇ってもらえるか直接聞いてみるといいと思います。
商業施設などは、ひとつの現場に複数の業者が入っていることが多いので、一回断られても、めげずに何人かに声をかけてみることが大事です。丁寧さよりも、明るく元気に。
例えば俺なら、以下のような感じで聞いてみると思います。
Hi, how are you doing? I’m Take.(ファーストネームでOK)I was wondering if you guys are hiring a builder?
(どーも!タケといいます。いま大工の募集してるかな?と思って聞いてみたよ)
建築の人材派遣会社に登録する
ニュージーランドの場合は、建築を専門に扱う人材派遣会社があるので登録しましょう。
- 【Tradestaff】
- https://www.tradestaff.co.nz/
ニュージーランドで建築の仕事に就きたいけど、現地での資格がない、もしくは未経験という場合でも、相談してみるとマッチする現場を探してくれる場合もあります。
建築の経験はなくとも、現場作業員(Labourer)やハンマーハンド(Hammerhand、大工のアシスタント)の求人も結構出ているので、現場に入るチャンスはあります。
知り合いからの紹介・聞き込み
「建築の仕事を探している」と、まわりにアピールしておくのも大事です。
ワーホリに来て、「知り合いが現場で働けるやつを探してるんだけど、興味ある?」と友人からたまたま話をもらい、仕事をゲットした人もいました。
地元のホームセンターや、資材屋さんで聞き込みをするのもいいと思います。スタッフは色んな建築会社と話もしているので、色んな事情を知っています。
「仕事探してるんだけど、どこか評判いい会社知ってる?」というように、道具を買うついでにお店のスタッフに聞き込みもしていました。
体験談・どうやってニュージーランドで大工の仕事を見つけたか?
俺の場合は、前回までのコラムでも書いたとおり、まずは人材派遣会社に登録しました。ニュージーランドでの大工経験は無いが、日本での経験はあるということをアピール。そこでスキー場のビル建設の現場を紹介してもらい、現場作業員とハンマーハンド(大工のアシスタント)として働いていました。
複数の工務店が入っている大きな現場だったので、そこで人脈をつくることができました。その後いろいろなタイミングが重なり、派遣されていた工務店から違う会社に転職します。
いくつかの事務所へ直接聞きに行きましたが、「資格がない大工は雇ってない。」「ハンマーハンドはいらない。」とまったく脈なし。
職探しのために運転していたところ、スキー場の現場で一緒に働いていた別会社のボスの車を道端で発見。すぐに車を降り、話しかけに行きました。
「ひさしぶり!スキー場ぶりやん!」
「おお、タケ!久しぶりやな。何してんの?」
「休暇で旅行に行ってきてん。ところでいま大工雇ってる?」
「仕事?あー、イエス。あるよ。また電話するわ。」
「ほなよろしく!」
これが仕事探しを始めてから2日目のこと。口頭でアッサリと就職先が決まり、ほんとうにその数日後に勤務開始となりました。
この人が今のボスなのですが、道端の会話から始まり、この会社でニュージーランド式の大工の修行を始め、永住権を取得することもでき、とても感謝しています。
仕事探しはとにかく勢いが大事だと思います。簡単に仕事が見つからないこともあるかもしれませんが、めげずにがんばってください!
こちらではコミュニケーションがかなり重視されるので、準備期間には英語を猛勉強しておきましょう。
次回のコラムに続きます。
コラムに掲載している内容は、すべて私、個人の経験にもとづく情報提供のみです。移民法も私が経験した当時とコラム執筆時点では大きく変わっています。私は移住をアドバイスする資格をもっていないので相談にも応じませんのでご了承ください。あくまで私の経験談です。
高卒から大工としてニュージーランド永住権を取得した関西人。オーストラリアでも建築現場を経験。ニュージーランドでは見習いから始め、大工の国家資格を取得。高級注文住宅を建てている。SNSやYouTubeで発信中
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