以前住んでいたところも合わせると、広いところに住み始めてしばらくたちます。子供たちが学校に行っている間、ファームの中や野菜畑などで何か仕事をしていて、何か用事があるとき以外ほとんど家にいて引きこもり状態の私。週末くらいどこかに子供たちと出かけよう!!といつも思うのですが、出かける事に慣れてないのと、出かけてもやっぱり家にいたほうが静かだしのんびりできる、子供たちも好き勝手にファーム内で遊んでいるので結局自宅にいることが多いです。広いところに住んでいるからできるいろいろ、をお話したいと思います。
クレー射撃
クレー射撃を時々自宅で友達を招いてします。といっても、私は以前何回か試したのですが、教えられたとおりに撃っているつもりなのですが、飛んでくるクレーからかけ離れたところに玉が飛んでいくので(私には全然どこに玉が飛んで行っているのかわかりません・・・)クレー射撃をするのはあきらめ、クレーを打ち上げる役に回っています。ターゲットが固定された射撃は得意なんですけどね。子供たちもエアガンをクリスマスプレゼントにもらってからは、ターゲットシューティングは結構上手です。もちろん、銃を使うときのルールはしつこいくらいに教え込んでいます。
クレー射撃を始める前に、必ず警察に何時から何時までクレー射撃をします、と連絡を入れます。そうしておくと、銃声を聞いた近隣に住む人が警察に連絡しても、警察がきちんと状況を把握しているのでトラブルにならなくてすみます。近所に馬を飼っている人がいれば、事前に伝えます。デリケートな馬をその間は小屋に入れておくそうです。
5月にカモ狩りが解禁になる前に、練習を兼ねてクレー射撃をすることが多いです。長男も一度挑戦してクレーを打ち落とせたりしました。でも子供達はクレーを打ち上げるほうが面白いようです。クレーを飛ばす前に一つ一つのクレーにペンで顔を書いたり、メッセージを書いたり。「お母さんの顔を描いたクレーが粉々に打ち落とされたよー!!生き残れなかった!!」と大笑い・・・
マラソン大会
我が家から200メートルくらいのところに今は末っ子だけが通う小学校があります。家から学校までドライブウェーが750メートルあるので1キロ近く歩いていくのですが、車の心配をする必要がないので末っ子も安心して一人で学校に歩いて通わせています。
その小学校で毎年、クロスカントリー、マラソン大会のようなものを行います。校庭や学校の周りの歩道を使って開催していたのですが、前回我が家のファームをクロスカントリーに使ってもらうことになりました。先生たちが生徒を連れて下見に来たときに私は大量の木々を植えている最中だったのですが、子供たちが手を振って「何で、ここを走っていいって提案したのー!?坂が多くて走るのきついんですけど!!ありがとー!!」とブーイングのようなお言葉(笑)。私が子供だったらおそらく同じコメントをしていたので、笑って手を振り返しました。
5,6年生が練習に来たときのこと。結構急な坂道、牛を放牧しているパドックなので、でこぼこしているところをみんな頑張って走って帰ってきました。みんな学校に帰る前に集合したときの先生の一言。「みんな良く頑張りました。ただ、先生が何回も皆さんに走る前に言った注意事項が守れなかった子がいます。走っている途中で、牛の糞を拾って人に投げつけないように、っていいましたよね?!本番ではこういうことはしないようにしてください。」乾燥している牛の糞を投げながら遊んでいる子供達の姿を想像すると私は先生には申し訳ないですが、子供らしくてうれしくなりました。
マラソン大会当日、ファームを2周して3キロくらいの距離を走りました。「パドックにいる牛には近づかないように、刺激しないように。」と先生は注意していたのですが、牛のほうが興味深々で子供たちに近づき追いかける可能性が高いので当日は隔離しておきました。みんな一生懸命走り、牛の糞がたくさん落ちているのにかまわず裸足で走る子、勢いがつきすぎて坂道を転がってくる子、ゴールで気持ち悪くて倒れている子などが出るほどでした。大変なコースだったけど楽しかったとみんなに最後に言われてうれしかったです。来年も頑張ってほしいです。
車でジェットコースター?
私の義姉はいつも変わった、楽しいアイデアをいっぱい持っています。ある日、我が家に遊びに来たときに持ってきた物。それは、車のボンネット、ブランケット、ハンドルがついた長いロープ。これで車版のジェットコースターもどきをして遊ぼうということになりました。すぐに想像できると思いますが、ボンネットの上に摩擦で厚くなるのでブランケットをひいてそこに座り、ハンドルをつかみ、ロープを車につないで引っ張って走るというもの。
たいしたことはないだろうと甘くみた私でしたが、乗り終わった後は叫びすぎ、笑いすぎでのどが痛くなっていました。車はおそらく時速30くらいで走っていたのだと思いますが、方向転換をするときにボンネットの速度は車よりも全然速くなり振り落とされないように必死です。振り落とされた友人もいて、青あざをつくっていました・・・
単純な遊びですが、我が家の息子たちは大喜び。義兄は何時間も車の運転をすることになりましたが。
変わったプレゼント
ある私の誕生日に主人がプレゼントしてくれた驚きのものがありました。
誕生日なのに土砂降りというあいにくの天気。そんな中、主人が「ちょっとレインコート着てついて来てくれる?」とのこと。何だろう、この雨の中。パーティーの準備で忙しいのに・・・と不審に思いながらついていくと、パドックから聞きなれない音というか声がします。「ふーん・・・ふーん・・・」と鳴き声が聞こえてきました。パドックを見ると黒っぽいもこもこした物が2匹いるのを発見。天気が悪いので良く見えず羊かと思ったのですが、その謎の生物がこちらに気づき頭をあげると羊と違って長いこと!!近づくとそれは2頭のアルパカでした!
そういえば以前「羊を飼って、羊毛で糸を作って自分でセーターとか編めたら素敵だね。あ、アルパカの毛なんて最高じゃない?でも編み物できないから意味ないけど。」という私のちょっとしたコメントの一部だけを覚えていて、アルパカをプレゼントしたら私がとっても喜ぶと思ったようです。
驚かせるということには大成功しましたが、喜んだかというと??ですが、このような広い土地に住んでいなければもらうことのないプレゼントだなあと私の一生忘れない誕生日プレゼントです。
- あやの
- オークランド在住17年目の主婦。ガーデニング、キャンプ大好きアウトドア人間。
- キウイの旦那と3人の息子に囲まれ、彼らに鍛えられる毎日を過ごしている。