あなたの銀行口座から、身に覚えのない引き落しはされていませんか?
インターネットでの詐欺が多発しています。
ニュージーランドではインターネット詐欺の予防や、実際に詐欺にあった場合に、警察や銀行、サイバーセキュリティ対策チームが対応してくれます。
実際にあったインターネット詐欺の事例
先日インターネットバンキングにアクセスした所、クレジットカードから身に覚えのない$17.95と$1.00の合計$18.95が引落とし予定になっていました。
以前タブレットからアプリを購入した際に、「購入金額と$1.00が銀行口座上に現れますが、$1.00は数日のうちに引落しされることなく取引が終了されます」との案内がありました。
この経緯から今回知らないうちに何かをクリックし、購入した可能性を疑いましたが、購入履歴や承認の確認、メールでの通知がなかったので、無承認で引落しされた会社名をインターネットで検索した結果、同じ詐欺行為で被害に遭った人がいることを知りました。
被害を最小限に食い止めるには?
まずは銀行に連絡、相談するのが先決です。
気がついたのが日曜日の夜で、銀行の営業時間外だったため、取引内容ごとの確認をすることが出来ず、クレジットカードをキャンセルするかしないかの選択しかなかったので、やむを得ずキャンセルしました。
翌朝すぐに銀行へ電話し確認したところ、“無承認で引落しされた会社名での取引は今のところ見当たらない”との回答でしたが、数日後にすでに引落されていることがわかりました。
相談した銀行のスタッフには、詐欺行為が行われたクレジットカードをキャンセルすることを勧められました。クレジットカードの番号が他のサイトなどに登録されている場合などは特に、二次災害を防ぐためにもクレジットカードを新しく変えたほうがいいそうです。
銀行にもよりますが、インターネット詐欺に遭った被害額を返金してくれたり、新しいクレジットカードの発行費用も免除してくれる場合があるので、被害に遭ったり、不審な口座の取引が見られた場合には、銀行に相談するのがお勧めです。
よくあるインターネット詐欺の手口とCERTNZや警察の対応
CERTNZ
NZにおけるサイバーセキュリティの改善のためにNZ政府は2016年にNZ$22.2 millionかけて、Computer Emergency Response Team (CERT) を設立しました。
CERTの報告書によると2018年1月から3月までの3ヶ月間で、506件の報告を受け、被害額は約NZ$3million でした。この金額は2017年度合計被害額の50%に相当します。
CERTはインターネット上で起こった事件の報告から、サイバーセキュリティにおける事件やサイバー攻撃を調べ、どうやって今後未然に防げるかなどのアドバイスをしてくれます。
NZ Police
NZ警察や政府は被害額が大きい場合、すぐに111に連絡することを薦めています。
NZ警察ではよくあるインターネット詐欺の手口を紹介していますが、下記はe-crime と言われるインターネット上での犯罪の種類です。
- Malware
- Internet scams and fraud
- Online child safety
- Online identity theft Get rich quick schemes
その中の Internet scams and fraud には、以下のような手口が多く使われています。
- Nigerian fee scam
- Prize notifications
- Internet auction scams
- Phishing
NZ政府のサイトでもInternet scams と fraudに関してよくある種類が照会され、注意を呼びかけています。
The ORB
Ministry of educationが管理しているサイトで、オンラインセイフティや、オンラインセキュリティに関する報告が出来ます。ここではSpam Messages、Online Child Abuse、Child Alert Hotlineの3つの項目に関して直接スペシャリトに連絡できるようになっています。