ファームに引っ越してきてすぐにでも野菜畑を作りたい私でしたが、とっても長い「やらなきゃいけないお仕事リスト」があって、野菜畑作りはそのリストのまだまだ下のほうだったので1年ほど我慢させられました。お店で買うトマトは甘くないし、きゅうりもきゅうりの味がしないし、ブロッコリーはなんだかちょっとしなびてる・・・早くおいしい野菜が食べたいー!と毎日思っていました。しばらくは数々の植木鉢でハーブやレタスを育てて我慢していました。
そして、念願の畑作りがリストの一番上に!私を見かねて、主人がリストの順番を変えてくれたんですけどね。
丘の上なので、強風対策が必須です。木に縛ってあったトランポリンが何百メートルも飛ばされたり、嵐ともなるとものすごい風で雨が真横に降るくらいです。できるだけ風から守られている場所を選び、まずは畑を囲む塀を作りました。
畑作り開始!!
できるだけ、お金をかけないで廃材などで作りたいと思っていたので、友人宅に立派な竹やぶがありそれを自分たちで取るなら好きなだけもって言っていいよ、とのことで塀は竹で作ることにしました。手間はかかりましたがとてもきれいにできたので満足です。それににわとりも我が家の愛犬も畑に入れないので完璧、と思っていたのですが、野ウサギの侵入を発見。私に見つかったウサギはパニックで野菜畑を走り回り、最後には1.3mの塀をよじ登り逃げていきました。私はウサギに畑を荒らされたことよりも、その逃げるテクニックに感心してしまいました。そのあと、穴をいう穴をふさいだのはいうまでもありません・・・
土壌がねんど土で有名なワイタケレ地区。野菜畑に選んだところの土だけではとても硬くて野菜が良く育たないので、鶏糞のいっぱい入った良質のコンポストを配達してもらって入れました。土とコンポストを混ぜるのが一番大変な作業でした。主人と3人の息子総動員で一日がかりでシャベルでまぜまぜしました。シャベルだけではまだまだ良く混ぜきらなかったので、義父の耕運機を借りてきて丁寧に仕上げました。やっと一番楽しい、種まき、苗植えができます!
畑が出来上がったのが秋だったので、いろいろな冬野菜を思いつくまま植えていきました。ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、シルバービート(カラフルな物も)はもちろん、大根、カブ、水菜などなど。子供たちに大好評だったのは、絹さやとスナップエンドウ。畑で自分で摘んでそのまま食べてました。学校のランチにも喜んで持っていっていました。
できる限り野菜はオーガニックな方法で育てたいので、カタツムリ、ナメクジ対策は大変でした。対策はひたすら見つけたら潰す!子供にもそう教えている我が家です。そのせいでこんな出来事が。末っ子がまだ小さく、プレイグループに通っていたころのこと。お友達がお母さんに「カタツムリ見つけたー!かわいいねー!」と大喜びしていたそう。それを見たわが息子。カタツムリを奪い取り、投げ捨て思いっきり踏みつけました。そして「マミー!かたつむりやっつけたよー!」と得意顔・・・お友達、ごめんなさいのハプニングでした。
子供と一緒にスマイル
春、夏はやはりガーデニングは一番楽しめます。上の二人はティーンエイジャーであまり手伝ってくれなくなってしまいましたが、末っ子はまだお手伝いしたいお年頃。彼が選んだのは、ビートルートとニンジンとかぼちゃ。土を耕し、種を丁寧にまきました。彼が育てている野菜なので、「お水あげた?」くらいをいうだけでまかせっきりでした。そこからはじめたことは責任を持って最後までやり遂げるということを学んでほしいからです。
芽が出ているのを見つけたときの末っ子のうれしそうな顔!かぼちゃは一個の小さな種が、ぐんぐん伸びて畑の塀の外までどんどん伸びていくのを毎日チェックして、興奮気味に報告してきました。12個ほど収穫し、パンプキンスープを作るそうです。
ビートルーツは育てるのがとても簡単なので初心者にはお勧めです。ただ子供の好きな野菜ではないかもしれませんが。末っ子は、育てたビートルーツを収穫し、晩御飯のサラダに入れて(こういうときは進んでお手伝いしてくれますね)いつも以上においしそうにたくさん食べます。「僕のビートルーツだよ、これ。おいしい?」と言うときの満足そうな顔。こういう表情が見られるので、一人でガーデニングをするよりも子供たちと一緒にするほうが私も充実感が味わえて、このような環境で子供が育てられて良かったなあと思います。
これからもできるだけ自分達の食べる分の野菜は育てられたらいいなと思います。育ち盛り、食欲旺盛な3人の息子たちがいるので、それにはもうひとつ野菜畑をつくらないと足りなそうですが・・・そして、子供達が大きくなって自分達の野菜畑を作ってくれるようになればいいなあと思います。
- あやの
- オークランド在住17年目の主婦。ガーデニング、キャンプ大好きアウトドア人間。
- キウイの旦那と3人の息子に囲まれ、彼らに鍛えられる毎日を過ごしている。