ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第6回 大人の社会科見学! 第2弾 ハチミツを知る

『地元の人に聞く!タウランガ、ベイ・オブ・プレンティの魅力』の記事一覧へ

芸能人や健康志向の高い人々に愛用され、日本でも話題を集めているマヌカハニーは、ニュージーランドのお土産として定番の品です。でもただ人気の品だから、という理由で購入していませんか?

どのハチミツを選べばいいのか、何がどういいのか、どのようにして作られているのか、ご存知でしょうか?ハチミツに関する豆知識と、それを教えてくれた施設を、今週はご紹介します。

ビジターセンター外観

タウランガからテプケ経由でロトルア方面を目指し、車で40分ほどの位置にある、コンビタ社のビジターセンター「Experience COMVITA」では、美容と健康に良い食品として、古くから世界中で愛されてきたハチミツに関する知識を深めると同時に、ハチミツを使った様々な商品を試すことができます。

五感を使って学ぶガイドツアー

ガイドツアーは、訪れる人が視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚のすべてを使って、ミツバチの世界を体感できるように作られています。ニュージーランドの植物、ミツバチの生態と働き、ハチミツの力など、体を動かしながら学べるよう工夫されていて、ツアー料金は大人$18NZD/子供$9NZD。正直なところ少々高い気もしますが、時期によっては割引キャンペーンもありますので、興味のある方はご出発前に施設に直接問い合わせてみてください。なお10月末まではBuy1Get1Freeキャンペーン開催中です。

UVライトに照らされたマヌカ模型

ツアーで教えていただいた、ハチミツとミツバチに関する豆知識を少し紹介します。

豆知識1:ニュージーランドのミツバチはイギリスから輸入された

ニュージーランドにも昔から蜜を集めるハチは生息していましたが、ミツバチほど多量に集めることはしませんでした。1839年にイギリス人宣教師Mary Bumbyによって、ニュージーランドにミツバチが持ち込まれました。

豆知識2:ミツバチが集めるのは蜜、花粉、プロポリスの3つ

ミツバチの食料は蜜と花粉。働き蜂は50〜100の花々の間を飛び回って集めた蜜を蜜嚢(みつのう)に、 花粉を後ろ足の花粉かごに蓄えて、巣に持ち帰ります。同時に木の芽や樹皮から樹液を集め、それをもとにプロポリスを作ります。ミツバチは殺菌作用のあるプロポリスを巣の入り口に塗り付けることで、巣を守っています。

豆知識3:一匹のミツバチが一生涯に集めるハチミツの量はわずか小さじ半分

食前にスプーン一杯。健康のために気軽に取り入れられるハチミツですが、その一さじを集めるためにたくさんのミツバチが頑張って飛び回っています。

花とミツバチ

豆知識4:マヌカハニーの抗菌成分は医療現場でも使われている

マヌカハニーの人気の秘密は優れた抗菌作用にあります。そのまま食べて、のどの炎症の緩和、口内衛生、整腸に。直接塗れば、切り傷やニキビの治療などにも有効的と言われています。最近ではその成分が絆創膏などの医療品にも使用されているそうです。

お気に入りのハチミツとハニープロダクトをみつけよう

ショップ内観

ハチミツはワインと同じように、種類によってコク、色、舌触りに大きな違いがあります。「Experience COMVITA」施設内のショップでは、色々な種類のハチミツとサプリメント、コスメを試すことができます。もちろんマヌカハニーも、 日常的に食事に取り入れられるUMF(ユニーク・マヌカ・ファクターの略。抗菌作用を示す数値)5+から高品質のUMF20+まで揃っています。

プロダクト

写真は、ガイドツアーでも試食させていただいたビーポレン(顆粒状の花粉)。乾燥させてボトルに詰められただけで、特別な加工は一切施されていないとのこと。ビタミン、ミネラル、アミノ酸、酵素など、栄養たっぷりで、ヨーグルトやシリアルに振りかけたり、ドリンクに混ぜたり、工夫しだいで簡単に摂ることができそうです。

併設のカフェ「Restore」では、ビーポレン、マヌカハニー、プロテイン、オーガニックミルクとバナナのスムージー「Buzzy bee」などをいただくことができます。

スムージー

ミツバチが一生懸命に集めたハチミツを、私たちはわけてもらっています。ガイドツアーではミツバチが好むカラフルな花々の種をプレゼントされました。自宅の庭の植物に薬を散布する時には、オーガニック製品を使う、ミツバチの活動時間後の日没頃に散布するといった、ミツバチに対するちょっとした配慮が必要ですね。

May

教員、イベントコーディネーター、翻訳者、フリーライター、2児の母。
イベント、アート、教育、食、人を通してニュージーランドを知るべく日々探索中。