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第1回 教育って、やっぱり大切ですよね・・・。

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教育に関しては全く門外漢だった私も、AIC勤務が10年になりました。これを機に、教育に関する個人的な雑感を綴ってみたいな、と思います。

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就職して気がついたこと

はじめまして!この度は、拙文にお付き合いいただき、ありがとうございます。個人的にITにはものすごく疎く、ブログだの、フェイスブックだのには全く手をつけていないダメ人間なのですが、こんな状態を打破すべく、今回、このコラム執筆をお引き受けさせていただきました。教育の現場での経験や発見したことを皆様にお知らせ出来たらいいな、と思っております。どうぞ、お付き合いの程、宜しくお願い致します!

まずは、なぜ現在の職場、Auckland International College(AIC)に勤めることになったのか、お話させていただきます。大学卒業後、地方銀行に入行(※銀行の場合「入社」と言わず「入行」と言います)、13年間勤務致しました。中国に2年間トレーニーとして行かせてもらったり、外国為替のディーラーをやったり、それなりに充実した銀行員生活でした。

ところが、ある時ふと頭をもたげたのが、「なんか、自分の仕事って世の中の役に立っていないな」という感覚でした。特にお客様と直接接する仕事の担当になった時期に強く感じましたね。実際、日本が成長期にあった時期は、銀行はまさしく経済のポンプ役として十分機能していたと思います。ところが、低成長時代に突入したことに資金調達方法の多様化もあり、「お客様に頼りにされているな」と感じることが少なくなりました。自分の思い描くような仕事が出来なくなっていました。

では、自分は何がしたいのか?これからの日本で役に立つ仕事って、なんだろう・・・。考えた末に出した答えが「教育」だったのです。

日本が先進国の一角として立派な国になれた理由は色々とあると思います。勤勉な性格、忍耐力、仕事に関する責任感の強さ、技術力・・・。そして忘れてはいけないのが、教育水準の高さだと思います。立派な人間を育てることが出来れば、日本も立派な国になれる、そう考えたのです。そこで、銀行員時代に担当もしていたAICの親会社にアプローチしました。決して、ヘッドハンティングされた訳ではありません。残念ながら・・・。

銀行を辞めて転職し、いきなりのニュージーランド勤務。親も家族も、思いっきりのけぞりました。そりゃ、そうですよね。結構、無茶したな、と思います。

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教育の現場に転職

2006年5月にAICに赴任して最初の仕事は、AIC第一期生の卒業式の席に座って、じっとしていること…、でした。AICは生徒の多くが欧米の大学(入学するのが9月、10月)に進学するので、新学期は7月、卒業は5月なのです。卒業生は50人ほどでしたが、そのときに仰ぎ見た卒業生の顔は、今でも忘れられません。希望に溢れ、自信に満ちた卒業生を見て、「ああ、自分はいい会社に入ったな。こんな生徒をたくさん出せる学校にしたいな。」と思いました。AIC最初の卒業式をこの眼で見ることが出来たことは、本当に幸運でした。

とまあ、偉そうなことを言いましたが、私は教師ではありません。あくまで経営サイドから、ビジネスとしてのAICを支えていく、広げていくのが仕事です。ただ、この10年で同僚や、AICの教師等から色々な話を聞いたり、多くの生徒に接することで、それなりに知識は蓄えることができたのかな・・・と思っています。次回以降のコラムで、なるべく解りやすくお話ししたいと思います。どうぞお付き合いの程、宜しくお願い申し上げます!。

次回のコラムは、AICの概要等についてを予定しております。

AICアクティング・エクゼクティブ・ディレクター 中村敬志

1970年、島根県生まれ。 13年間の地方銀行勤務を経て、広島県に本部を置く教育関連企業に転職。 2006年より、Auckland International College(AIC)に勤務。

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