ニュージーランドでも人気が上昇しているサッカー。今ではラグビーやクリケットを超えて競技人口No.1のスポーツでもあるみたいです。今回は、そんな人気のあるサッカーを始めるために知っておくべきニュージーランドの子供のサッカー環境について解説していきたいと思います。
クラブベースのサッカー文化
まずニュージーランドでサッカーをしていくうえで知っておくべきことは、ニュージーランドはクラブベースのサッカー文化であるということです。
これは日本ではあまり馴染みのないことかもしれませんが、学校の部活ではなく、クラブに所属することがメインになります。
クラブは、それぞれの地域に存在し、子供から大人まで全てのカテゴリーを持っていることが大きな特徴です。
同年代の関わりだけでなく、同じクラブに所属するメンバーとして、年代を超えた「縦のつながり」を持てることができます。
サッカーを始めるには?(年齢別の選択肢)
(1) First Kicks(4~7歳)
First Kicks(クラブによって呼び方が変わります)と呼ばれる、幼少期向けのコースになります。
「サッカーへの入り口としてとにかく楽しんでもらう」ことがテーマです。
毎週末に一度、多くの子供が集められ、ボールを使った遊び感覚のゲームから始まり、試合形式のゲームを行います。
参加者の親などの中からボランティアでコーチを募り、活動していくことが多くのケースです。
(2) Junior(8~12歳)
日本の小学生高学年あたりからJuniorと呼ばれ、シーズンを通してチームとして活動していきます。
サッカーに必要な個人技術を学びながらも、サッカーというチームスポーツの精神を学んでいきます。
クラブによってはセレクションなどを行い、より高いレベルの育成や指導を目指します。
ただ、ニュージーランドはまだまだコーチの人数も足りておらず、この年代の指導者もボランティアに近い形で行われることが多いです。
(3) Youth(13歳以上)
この年代からはより本格的なカテゴリーとして、Youthと呼ばれます。
シーズンを通してチームとして活動し、より結果にこだわりながら育成を行っていきます。
ただクラブによって上級者向けに本格的に行うところもあれば、Enjoyを目的としたレベルで活動しているクラブもあり、選択肢は多くあるかと思います。
また高校生になると、高校の部活も始まりますが、あくまでクラブでの活動をメインとしている子供が多いのが実情みたいです。
活動時期と費用について
日本と違い、年間通して活動はせず、冬のスポーツとして期間的に活動するのがニュージーランドサッカーの特徴です。
Junior&Youth
JuniorとYouthは4月下旬〜9月上旬までがシーズン期間となります。
その期間、週に1−2回のトレーニングと週末の試合が行われていきます。
登録費用はクラブによって異なりますが、おおよそ1シーズンで$150ー$300となっています。
クラブによっては、これにウェア代などが加わってくることもあります。
First Kicks
また、First Kicksも同様に4月下旬〜9月上旬まで16週間ほど行われます。
登録費用は少し安く、$100−200となっています。
この年代は運営がボランティアで行われていることもあり、小さい子供が比較的安い金額でサッカーを始められるようになっていることが特徴です。
多くのクラブがBBQなどを併設して売上金をFirst Kicksの活動費に当てたりして、なるべく多くの子供にサッカーしてもらえるように努めています。
まとめ
- ・ニュージーランドはクラブベースのサッカー文化
- ・日本と違い、サッカーは半年ほどの活動
- ・費用はクラブによって異なる
以上が今回のまとめになります。
上記を踏まえたうえで、どのようにクラブ選びをすべきか、子供がサッカーをしていくうえで親として知っておくべきポイントなどについて、次回解説していきたいと思います。
NZで現役サッカー選手として活動する日本育ちの日本人。他にもオーストラリアやスペインでもプレー。
現在は選手としてプレーしながらも、自身の経験から世界のサッカーを伝えるべく、サッカースクールを開設。
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