この季節になると、ニュージーランドの各地でサンタパレードが開催されますが、ロトルアのパレードは、毎年12月の第一土曜日が恒例となっています。昨年まではお昼にパレードが行われていたのですが、今年はより多くの方が見に来やすいようにとの配慮から、夕方4時のスタートです。
参戦前
今年は開催時間が午後遅い時間ということもあり、時間にも心にも幾分余裕があったので、パレードの前にショッピングモールで所用を済ましてから行くことにしました。
ところがこれが大誤算。何か気に入らないことがあったのか息子がモールの真ん中で座り込み、怪獣泣きを始めてしまったのです。どうにか機嫌を直してもらおうと「ほら、サンタさんに会いに行くよ」なんて言っても、まだ2歳2ヶ月の息子には”サンタさん”が誰なのか分からず、全く効果なし。
それでもなんとか抱っこして、パレードの方に向かったのですが、結局着いたときには4時半を回っていました。
パレード
昨年は息子がまだ小さかったということもあり、パレードに参加し終わった山車をちょっと見ただけだったので、今年は沿道に立ってぜひ間近でパレードが見たい!と思っていました。参戦前の誤算によりちょっと出遅れた私たちでしたが、終点のビレッジ・グリーンに入る前の最後のコーナーのあたりに絶好の場所を確保することができました。
次から次へと目の前を通り過ぎていく山車に、息子も「見て見て」と大興奮。パレードに参加している人たちと「メリークリスマス」と声をかけ合いながら、ハイタッチ。こうなってくると観客のはずのこちらも一体感を感じて盛り上がってきます。
それに参加者の人たちがそれぞれの団体の宣伝用に、シール、マグネット、風船、ジェリービーンズなどを配り歩いたりしていたので、これは2歳児を飽きさせないのに大助かりでした。一時はどうなることかと思いましたが、楽しんでる様子の息子を見て一安心。逆に長時間立ち見することにならず、結果オーライだったのかもしれません。
サンタクロースとの記念写真
パレードが終わった後は、ビレッジ・グリーンの特設ステージの横でサンタさんとの記念撮影ができます。
昨年は、サンタさんを前に大泣きだった息子。サンタさんにも「いつものことだから」とちょっと不機嫌に言われ、それでも試しに「抱っこしてくれますか?」と聞いてみたのですが、「I don’t think so…(無理だと思うよ。)」と丁重にお断りをされたという思い出も。
ちなみに昨年の写真がこちらです。
今年のサンタさんは、昨年のサンタさんと比べると幾分若くて明るい雰囲気。今年は抱っこしてもらえるかな?と期待が膨らむ反面、昨年のことがあるため母としても少し緊張が走ります。そんな思いを知ってか知らずか、今年のサンタさんとっても優しく息子を抱き上げてくれました。
それでも息子にとってはやっぱりただの知らないオジサンです。直前まで元気に走り回っていたのに、抱っこされたとたん半べそ顔に。
さて来年はどんな反応を見せてくれるのでしょうか。このように毎年恒例の行事があると、成長具合がよくわかっておもしろいなと思います。なかば親の勝手ではありますが、来年のパレードも今から楽しみです。
山田 早矢香
ロトルア在住。2003年に短期留学の予定で初めてニュージーランドに渡り、その後滞在を延長。ワーキングホリデービザ、就労ビザを経て、2014年に永住権取得。現在は2歳になる息子の子育てに奮闘中。