毎週木曜日の夜に街の中心のツタネカイストリートの一部を歩行者天国にして、ロトルアナイトマーケットが開かれています。去る2月11日、この日は春節のイベントが催されると聞き、大勢の人で賑わうナイトマーケットに息子を連れて出かけてきました。
春節で賑わうナイトマーケット
以前は、ハウパパストリートからプクアトゥアストリートまでの1ブロックだけで開かれていたナイトマーケットですが、昨年の12月からヒネモアストリートまでの2ブロックに延長されたそうです。大きくなってから訪れるのは、この日が初めて。
新しく延長された方のエリアには、普段は雑貨などを扱うお店が並ぶそうなのですが、この日は春節の特設エリアになっていました。真ん中にはランウェイがあって、私たちが行った時にはファッションショーが行われていました。中国の皇帝のような格好をした人たちや、カンフーの衣装を着た人たちがたくさんいました。
テントとランウェイの間をうろうろしていると、フォーチュンクッキーをくれたり、お年玉袋のようなものをくれたり、見ず知らずのおじさんもなぜか息子に50セントをくれました。お年玉のつもりだったのかな?
今年の干支『猿』の大きなランタンもありました。
予測不能な2歳児
この後、息子がアイスクリームを食べたがるので、食べ物のテントが並んでいる方に移動。サンデーを売っているところを見つけたので買ってどこかに座って食べることにしました。
マーケットの会場内に、ちゃんとテーブルや椅子も用意されてはいるのですが、この日はとにかくまっすぐ歩けないほどのすごい人出。ロトルアでは珍しい『人混み』です。それで用意されていた席は全て埋まっていたので、歩道の縁石に座ってサンデーを食べることにしました。
サンデーを食べ終わって、少し歩くとオレンジの搾りたてジュースのお店がありました。息子もジューサーがオレンジをどんどん搾っていくのが面白いのか、立ち止まってじっと見ています。せっかくなので一杯頂いてみることに。
オレンジジュースの代金を払うのに息子に2ドルコインを2つ渡して「これ、どうぞして」と言ったら、あろうことか用意してくれていたジュースの中にポチャーン。私もお店のお兄さんも文字通り「あっ」という間の出来事でした。
ジュースを他のカップに移し替えながら、なんとかコインを取り出してくれたので「もうそれでいいです」と言ったけど、ちゃんと新しいジュースを入れてくれて、笑いながら「funny(おもしろい)」って言ってくれたのが救いでした。
次に寄った八百屋さんでは、私が会計の順番待ちをしている間に一人で買い物ごっこを始め、お金を払い終わって戻ってみると、お買い物カゴの中にいっぱいのナスとゴーヤとニンニクが。もちろん、その後一つ一つ棚に戻しました。
最後のタイ料理屋さんで晩御飯を買おうと順番待ちしている間も、もちろんじっとはしていてくれない息子。列の一番前まで行ってみたり、長机の下に潜り込もうとしてみたり。逆に列の後ろの方に行きどこかに歩いて行ってしまいそうになった時には、すぐ後ろに並んでいたイカついおじさんが息子を引き止めてくれました。
大変だけど、やっぱり楽しい
息子とお出かけするのは大好きなので、この日もとてもいい思い出になったのですが、さすがに人混みと息子の予測不可能な行動で少し疲れました。今までは割とお母さん子で、私の側を離れることはあまりなかったのですが、息子も興味の向く方に自分から進んでいくようになったな〜と思います。
2歳児と行動を共にするのは大変ではありますが、おもしろいネタ提供者だと思うことにして、これからも息子とのお出かけを楽しんでいきたいと思います。
山田 早矢香
ロトルア在住。2003年に短期留学の予定で初めてニュージーランドに渡り、その後滞在を延長。ワーキングホリデービザ、就労ビザを経て、2014年に永住権取得。現在は2歳になる息子の子育てに奮闘中。