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第4回 2歳児とロトルアで過ごす年末年始あれこれ

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第4回 2歳児とロトルアで過ごす年末年始あれこれ

ニュージーランドに来て13年目になりますが、未だに真夏のクリスマスとお正月にピンときません。よく盆と正月が一緒に来たようだと言いますが、お盆ではないにせよ長期の夏休みと年末年始が重なるので、「めでたい」というよりは「慌ただしい」という意味で、まさに言葉の通りの感じがします。

そんな中、今回は我が家でのささやかな年末年始の様子をご紹介します。

クリスマスのお食事

日本でクリスマスに食べるものと言えば、ローストチキンとイチゴの乗ったケーキといったところでしょうか?聞いた話によると、ニュージーランドでクリスマスの食事と言えば「バーベキュー」と答える人が一番多いようです。

他にも、このシーズンになるとスーパーに並ぶのが、ハムのかたまり、ロースト用のチキンやポーク、最近は七面鳥も見かけます。デザートには、パブロバ、ミンスパイ、フルーツケーキなどなど。

我が家はパパがシェフなので、ローストポークとデザート2つで、ちょっとだけ贅沢ディナーを作ってもらいました。

トライフル

デザートの一つ「トライフル」。もともとはイギリスのデザートのようですが、ニュージーランドのクリスマスのパーティーでも定番のデザートです。

分かりやすく言うと、ガラスのボウルに入った大きなパフェ。それをすくってみんなで分けて食べます。私も大好きなデザートの一つ。これを食べるとクリスマス気分が盛り上がります。

クリスマス・ライト・トレイル

毎年クリスマス前になると、至る所にクリスマスの電飾をするお家を見かけます。実はある不動産屋さんが、毎年「クリスマス・ライト・トレイル」というロトルア市内のクリスマス電飾巡りのような企画をしていて、これに参加しているお家は特に豪華な電飾が施されています。

案内によると、電飾が点灯するのは夜の8時半から10時半。2歳児の息子には少し遅い時間ですが、ニュージーランドは夏で日が長いので、8時45分くらいにお家を出たときもまだ少し明るいくらいでした。

クリスマスの電飾

実は、数年前にロトルア湖の東側のお家に電飾を見に行ったことがあるのですが、その時は見学するための車で軽く渋滞になっていたので、今回もそれを予期していました。

今回は我が家のある湖の西側のお家を回ったのですが、東側ほど人気がなかったのでしょうか?それとも私たちが回った23日の夜は小雨が降っていたからなんでしょうか?他に見学する車もなく、おかげで7軒ほどを30分くらいで回ることができました。

帰路についた時には、さすがに息子も眠りの中。それでも電飾の前を通る度「見て、見て」と興奮してくれていたので、連れて行ってよかったなと思いました。

ボクシングデー・セール

クリスマス明けの26日はボクシングデーといって「クリスマスにもらったプレゼントを開ける日」。ただこの日は、プレゼントを開ける日というよりは買い足す日と言ってもいいかもしれません。というのも一年で一番大きなセールがあるのがこのボクシングデーです。

我が家もセールの様子を見に行こうと街中に出かけていきましたが、普段なら空いている遠くの駐車場まで車で埋まっていて、車を停めるのにも一苦労です。

日本にいた頃はデパートのセールなどにはりきって行っていましたが、ニュージーランド生活で人ごみを見ることが少なくなったせいか、人をかき分けてお買い物をする気力もそんなになく、結局息子に風船を買っただけでお家に帰ってきました。

大晦日の持ち寄りパーティー

大晦日の日、ある日本人の方のお家に持ち寄りパーティーに呼んで頂きました。日本から遠くはなれたニュージーランドでは、親も親戚もいないので、こういった会に呼んで頂けるのはとってもうれしかったりします。

普段、お酒はほとんど飲まないのですが、この日はせっかくなのでビールを頂き、なんとその後にはほんの少しですが日本酒までいただきました。

みんなで持ち寄ったご飯をいただいた後は、年越し蕎麦も出して頂き、良い年の締めになりました。

年越し蕎麦

お雑煮と鏡餅

さて、そして迎えた元旦。おせち料理などが用意できたら最高なんですが、料理の腕もやる気もない私。それでも少しはお正月らしいことを、と思いお雑煮を作ってみました。考えてみると生まれて初めてお雑煮を作ったかもしれません。

お雑煮と鏡餅

あまったお餅で即席鏡餅も。本来は旧年中に用意するものですし、麺棒でついたお餅はあまり良い出来ではありませんでしたが、今年も家族が健康で一年を過ごせますように神様にお供えいたしました。

皆さんにとっても良い一年でありますように。

山田 早矢香

ロトルア在住。2003年に短期留学の予定で初めてニュージーランドに渡り、その後滞在を延長。ワーキングホリデービザ、就労ビザを経て、2014年に永住権取得。現在は2歳になる息子の子育てに奮闘中。