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第1回 春の一大イベント

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第1回 春の一大イベント

11月22日日曜日。ロトルア湖の北側にあるハムラナリザーブという公園で催されたイベント「ハムラナプレイセンター・スプリングフェア」に参加してきました。

ハムラナプレイセンター

イベントについて書く前に、まずハムラナプレイセンターについてご紹介します。ニュージーランドには、日本でいう保育園や幼稚園のように、就学前の子供たちが通う施設がいくつかありますが、そのうち私が現在息子と一緒に通っているのが、このハムラナプレイセンターです。

プレイセンターは、言ってみれば親たちが運営する幼稚園のようなもの。親たちが運営しているといっても、ちゃんと政府に認可されていてカリキュラムもしっかりあり、全国に500カ所ほど展開しているかなり大きな組織です。ハムラナプレイセンターはロトルア地区にある12のプレイセンターのうちの一つで、市街地から見てロトルア湖の反対側に位置するハムラナと呼ばれるエリアにあります。

プレイセンターの運営費として政府からの補助金も出ますが、自分たちで積極的に資金集めもします。その一環が今回のスプリングフェアです。

心配していたお天気

ハムラナプレイセンターのお母さんたちで数ヶ月にわたり準備してきたスプリングフェアですが、前日の21日は生憎のお天気でした。生憎といってもただの雨天じゃありませんよ。大雨強風です。う~ん。明日は大丈夫だろうか。

準備のミーティングの時に、スプリングフェアは今年で4回目というお母さんが言っていました。「毎年スプリングフェアの日のお天気予報はよくないんだけど、なぜか当日は晴れるのよね~。」

そして当日。その言葉通り快晴!とまではいきませんでしたが、雨はやんで雲の合間に青空も。みんなほっと一安心。午前中はまだ冷たい風が吹いていましたが、それでも日が高くなるにつれ過ごしやすい陽気に。

スプリングフェア

このイベントには、たくさんの出店も参加します。年々、認知度も上がり人出も増えているらしく、ウワサがウワサを呼び今年は約50ものお店が出店しました。そのうち子供たちに大人気だったのが、消防車の乗り物。ちびっこたちの行列ができていましたよ。

出店の通りと消防車

そして、お母さんたちの手作りスイーツの販売コーナー。お菓子作りが上手なお母さんたちが多くて驚きです。作るものがかぶらないよう前もって打ち合わせをしたのですが、どれもおいしそうで甘い物好きな私は全部味見したかったくらい。

お母さんたちのイベントらしく子供服のバザーもありました。子供はあっという間に大きくなりますからね。まだ十分着られるけれど、小さくなってしまったものたちがずらり。なんとスーパーのレジ袋に詰め放題です。

そしてニュージーランドで資金集めの定番といえば、ソーセージシズル。パンにバーベキューで焼いたソーセージをはさんだもの。好みで一緒にバーベキューされた玉ねぎのスライスやトマトソースも。屋外のイベントでは、ソーセージの焼ける匂いについ食べたくなってしまいます。

子供服

他にも子供向けの魚釣りゲーム、ネズミたたき、空き缶たおし、ポニーライド、ゴルフゲームなどなど。本当に盛りだくさんでした。

魚釣り

そして、メインイベントは12時に開催されたオークションです。このオークションに出品されるのは、ロトルア市内のお店や施設などから寄付してもらっています。MCは、地元では有名な不動産エージェントのおじさまです。

美容セットや施設のファミリーパスから、ニュージーランドらしくファームの干し草や重機ボブキャットのドライバー付きレンタルまで、様々な商品がオークションにかけられ盛り上がりをみせていました。

終わってみて

就学前の子どもの教育を人任せにせず自分たちも積極的に参加する、という方針に感銘を受けて通い始めたプレイセンターですが、今回のイベントでもそういったお母さんたちの底力を見せてもらった気がします。

資金集めをするのにも恵みを乞うような細々としたものではなく、かなりエンターテイメント性に富んでいてこれだけの人を集められるイベントにしてしまうのには、中にいる人間としても本当に感心しました。

みなさんも是非こういうイベントを見つけて出かけてみるのも、普通のマーケットとは一味違った体験ができて楽しいかもしれませんよ。

山田 早矢香

ロトルア在住。2003年に短期留学の予定で初めてニュージーランドに渡り、その後滞在を延長。ワーキングホリデービザ、就労ビザを経て、2014年に永住権取得。現在は2歳になる息子の子育てに奮闘中。