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トワイゼルで楽しむ星空の魅力

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Aoraki Mackenzie International Dark Sky Reserve──

 

南半球で最大規模、そして世界でも有数の星空保護区に指定されているこの地域で、「星空」と聞いてまず思い浮かぶのは、多くの人にとってテカポではないでしょうか。

その一方で、同じ保護区内にありながら、意外と知られていない “もうひとつの星空の町” がトワイゼルです。

観光地としての華やかさは控えめですが、ここには旅人にとっても暮らす人にとっても、星と静けさが日常の一部として溶け込んでいる豊かな夜があります。

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星空保護区ってなんだろう?

星空保護区とは、単に“星がよく見える場所”を意味するわけではありません。

地域の人々が人工の光を最低限に抑え、夜の暗さを守り続けてきたことで成り立つ場所です。

光害を抑えることは、星空を守るだけでなく、生態系の保護にもつながります。

夜行性の動物や植物のリズムを乱さないようにすること──

自然そのものの営みを守るため、地域全体で努力を続けている。

そこに、この保護区の価値があります。

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トワイゼルに住んで気づいた“もうひとつの星空の姿”

長年テカポで星空を案内してきた私にとって、

「星を見るならテカポ」という価値観は、ある意味“揺るぎないもの”でした。

実際、星空ガイドになるために、ワーホリで再びテカポへ戻ってきたほどです。

ところが、トワイゼルに移り住んで夜空を見上げたとき、

「こんなに見えるんだ」と静かに驚かされました。

同じ星空保護区らしく、星の輝きはテカポに引けを取りません。

時には南の空にオーロラが揺れることもあります。

“テカポだけ”と思い込んでいた価値観は、ゆっくりとほどけていきました。

もちろん、星空は場所や条件で変わります。

標高、湿度、光の量、風、季節──さまざまな要素が影響します。

でもトワイゼルには、自然と調和しながら暮らす空気があり、日中のゆったりとした時間が、夜の星空の静けさへと自然につながっています。

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旅の選択肢としてのトワイゼル

トワイゼルには、

・ゆったりと星空を味わえる少人数制の日本語ツアー

・科学的な視点から天文学をより深く楽しめる英語ツアー

といった、旅のスタイルに合わせて選べる星空体験が用意されています。

「テカポやマウントクックで天気が悪かった」「宿が取れなかった」

という理由で訪れる人もいれば、

・自然が好きで、より静かな環境を求めてトワイゼルを選ぶ人

・ハイカントリーの広がりを生かした、星が見える宿に泊まりたい人

など、訪れる理由は実にさまざまです。

もちろん、自分で好きな場所へ行って星を見るのも素晴らしい過ごし方。

でも、ワインにソムリエがいるように、星の世界にもそっと隣で案内してくれるガイドがいると、“今、自分が何を見ているのか” がわかり、星空はさらに深く豊かに感じられます。

結局、星空の魅力を決めるのは──

長年ガイドとして、多くの人の“初めての星空”に立ち会ってきて感じるのは、星の美しさは場所だけで決まるものではないということです。

テカポでも、トワイゼルでも、マウントクックでも──

その夜の星空が二度とない瞬間であることは同じ。

大切なのは、“どこで見るか”よりも、“誰と見るか”、そして“今ここで何を感じるか”。

トワイゼルの静かな夜空は、自分自身や大切な人と向き合う“余白”を与えてくれる場所です。

慌ただしい日常を離れ、ただそっと空を見上げる──

そんな時間を、ぜひトワイゼルで過ごしてみてください。

 

Wanderer
ニュージーランド・トワイゼル在住のフリーランス・星空ガイド。現地生活や旅行者向けスポット、自然や体験の楽しみ方を発信しています。
https://www.instagram.com/zenstargazing/