ニュージーランドと日本では、マナーが違います。そのマナーの違いを知らないと、恥をかいたり、誤解を招いたりするので、気をつけましょう。
それぞれの国の事情、環境、歴史などにより、価値観、考え方、やり方が異なります。そのなかのひとつにマナーの違いがあります。
ひとつひとつは小さなことですが、この小さなことが意外と重要なんです。西洋は、人の多様性を受け入れる文化なので、考え方の違いには寛容ですが、マナーというのは譲れないルールのようなものなのです。このルールを守らないと一気に嫌われてしまいます。
日本でも最近外国人が大勢来るようになって、マナーの問題で嫌われてますよね。例えば、ある国の人は声が大きくて、列に並ばなくて、図々しいとか、唾を吐くとかですよね。
このマナーというのは、癖のようなものなので直すのに時間がかかりますが、“郷に入りては郷に従え!”絶対に直してください。
自分では悪気がないのでなかなか自分では直せないし、マナーというのは、法律違反ではないので、相手は注意しないかもしれません。ですから、いつまでも気がつかない可能性があるから注意しましょう。
以前の記事で食事の際、音を出して食べたり、人の前に手を出して物を取るのはマナー違反だとご紹介しました。また、相手を名前で呼ぶのが礼儀だということもご紹介しました。
今回は、上記以外のニュージーランドと日本のマナーの違いを取り上げてみます。
洟(はな)をすする
日本の習慣だと、洟をすするのはさほどマナーが悪いと取られないのですが、ニュージーランドでは、 ほぼ100%キウイに嫌がられています。よほどじゃないと指摘はしませんが、ものすごく気になるようです。実際ニュージーランドで鼻をすすってしまう日本人がいかに多いことか。気をつけましょう。
その反面, 日本では、人前で洟をかむのを避けますよね。 しかしキウイは、洟をすするかわりに人前で平気で洟をかみます。日本人の感覚からすると“隠れてやってよ”と言いたくなってしまいます。さすがに今はハンカチで洟をかむ人は少なくなってきましたが、以前はハンカチで洟をかんで、それをポケットに入れてまた使っていました。これがカルチャーショックというものでしょうね。
ゲップ
日本でも人前でゲップをすることは失礼にあたりますが、ニュージーランドの方がより失礼なマナーなので気をつけましょう。もし、人前でゲップをしてしまったら、“Sorry”とか、“Excuse me”などと、言いましょう。
アイコンタクト
日本の習慣だとアイコンタクト、すなわち人の目を見て話すのはとりわけ年上や上司には失礼とされていますね。異性に対しても誤解されそうで避けてしまいます。 話し合いの場でも、目を見て話すとちょっと威圧を感じてしまいます。
しかし、ニュージーランドでは人と話すときはアイコンタクトをしないと失礼になります。失礼というか、自分と話したくないと思われたり、自信がない人だと思われたり、何かを隠していると受け取られてしまいます。
ドアの開閉
建物の入り口などで、自分が先にドアを開けたら、後から来る人のためにドアが閉まらないようにおさえておくのがマナーです。その時の状況にもよりますが、少人数の場合は最初に開けた人が、すべての人が通過するまでおさえておく場合が多いです。人数が多い場合は、次に通過する人がドアをおさえる場合が多いです。
ドアの開閉といえば、マナーとは少し違いますが、日本ではトイレや浴室など使用していなくてもドアを閉めた状態にしておきますよね。ですから、誰か使用しているか確かめるためにノックをする必要があります。しかし、ニュージーランドでは使用していないときは通常ドアを開けておきます。ですから、ノックをする必要がありません。
今回取り上げたようなものは、あくまでマナーであって、法律違反ではないのでどうしても守らなければいけないものではありません。ですから、指摘を受けることがないかもしれないので、知らないうちにマナーに反した行動をとってしまって恥をかいているかもしれないので気をつけましょう。