10月1日より一部の生命保険と医療保険の保険料が値上がりします。医療保険の場合、大手が毎年7月1日に保険料の見直しを行っていますが、この10月は複数の保険会社が保険料改定に出るようです。ただし今回は改定と言っても一斉値上げで、残念ながら値下がりするものはありません。このうちの1社は過去7年間保険料を据え置いてきましたが、昨今の物価高でとうとう値上げに踏み切るようです。現在、医療保険、生命保険のご加入を検討されている方は、加入のタイミングにご注意ください。
 
　物価高で頭が痛いのは企業も個人も同様です。ガソリンも食費も安く抑えられるならそれに越したことはないでしょう。（安くなってきたとはいえガソリン代もまだまだ高いです）その中で「保険料も抑えたい」という声が出てきても不思議はありません。すでにこの件は何回か取り上げているので、詳しくは以下のリンクをご参照ください。
 
第38回　医療保険の入り時
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=38
 
第46回　保険料値上げに対抗するには？
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=46
 
　ポイントを各種保険でかいつまんで言うと、
【生命保険】同じ死亡保障なら、NZで加入する方が日本で加入するよりも遥かに保険料が安いのが一般的です。また同じ保障でも保険会社によって保険料設定が異なり、加入時には安くても5、10年で見ていくと割高になってくる会社、逆に加入時には高めでも長期的には割安になってくる会社もあり、将来設計がNZ永住か帰国かで保険会社を使い分け、保険料を抑えることも一案です。
 
【医療保険】健康に自信があり、主に入院・手術など大きな出費に備えたいという方であれば免責を高めに設定することで保険料を抑えることができます。料金が切り替わる誕生日前の加入はぜひお勧めです。また性別・年齢・喫煙の有無で各社によって保険料にばらつきがあるので、数社を比較するのも賢明です。なお、親の保険に子ども（20歳以下）を追加する場合、月々10ドル前後で済むので、これも検討の価値があります。
 
【自動車保険】とにかく「NZ免許への書き換え」、これが先決です。保険会社によっては他の損害保険と合わせて加入すると保険料が安くなることもあります。保険金請求をしていない場合の割引率は積極的に利用しましょう。また車の盗難に対して、通常のサードパーティー（対物賠償保険）に盗難特約を付ければ、フルカバー（総合保険）に加入しなくても、車が盗まれて発見されなかったときには補償の対象になります。
 
【家財・住宅保険】上のリンクにもあるように、起きる可能性が少ない割に、起きてしまったら被害総額が大きい火災などの災害には免責を高く設定することで、保険料を安く抑えることができます。
 
　他にもご加入者の条件によって、保険会社や保険商品によって同じ保障でも割安になる場合もあるため、「友人に勧められたから」「今までずっとこの保険だったから」と決めてしまう前に、気になることがあったらぜひいろいろと検討してみて下さい。
 
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