NZでは普段の生活でも旅行でも車というものが欠かせません。居住者であれば、よほど市内の利便性のいい場所にでも住んでいない限り、通勤に、通学に、買い物にとハンドルを握る日々が続きます。旅行者も団体旅行でない限り、レンタカーを借りて自由に回る方がほとんどでしょう。
そんな自動車社会のNZですが、車に絡む犯罪が非常に多い国でもあります。主なものは車の盗難と車上荒らしです。他にもホイールなど部品を狙った盗難、窓ガラスの破損、落書きから、社会問題化している若年層の深夜のスピードレース、飲酒運転などいろいろあります。
今回は最も身近な車上荒らしを取り上げてみます。盗まれるものは現金やノートパソコンなど換金性の高いものから、たまたまそこにあったためついでに持っていかれてしまったCDや携帯電話まで、まさに手当たり次第。手口も非常に行き当たりばったりで、たまたまほしいものが見えたのでガラスを割って盗んでいったような事件ばかりです。
被害者が口を揃えて言うことは、
「ほんの数分なのでつい後部座席に置きっぱなしにしてしまった。」
「まさか、あんなものを持っていくなんて。」
ということです。
具体的には、
・営業の途中に社に戻り、車に戻るまでの数分の間にパソコン、携帯電話、書類など車に残したものを一式盗られた、
・出勤途中にジムに寄り、忘れ物を取って戻ってきたらパソコンとCDプレーヤーがなくなっていた、
など、本人にしてみれば数分の出来事なのでただただ唖然とするばかり。
さらに厄介なのは、
・黒いパソコンケースに見えるカバンに契約書など書類一式を入れておいて盗まれた、
・偽のブランドバッグを本物と間違えたらしく、バッグに入っていた家の鍵がなくなった、
など、盗んだ方には無価値でも盗まれた方には被害が甚大なものもあります。
車上荒らし対策には、
「座席に物を置かない」
ただただこれに限ります。物が置いていない車と置いてある車が並んでいたら、狙われるのは間違いなく置いてある車ですから、何も置かないに越したことはありません。
「スーパーの袋に入れておけば大丈夫。」
「友だちに返すDVDだけだから。」
と、本人にはたいした物でなくても、盗む側には何が目を引くかわかりません。
面倒でも車を離れるときはどんな小さな荷物でもトランクか、座席の下の外から見えない場所にしまってください。また、ハンドルロックをかけておけば、犯罪に注意していることをアピールすることにもなるでしょう。もちろん、アラームを取り付ければより安心です。
高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)
アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。
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