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第56回  火災も自然災害も補償する住宅保険 

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タラナキの竜巻と洪水、すごかったですね。屋根が吹き飛ばされた家の映像など、「これがNZ?」と思ってしまうほどでした。毎年この季節はベイ・オブ・プレンティーで大雨による被害が出ますが、どこも規模が大きく、自然の力を思い知るような災害ばかりです。これが地球規模での気候変動の影響なのであれば、今後増えこそすれ、減ることはないのでしょうか。
 
 こうした自然災害をカバーする保険といえば、住宅保険です。日本の火災保険に似ていますが、NZでは地震を含む自然災害をカバーするのが特徴です。(この件に関しては、すでにご説明しているので、詳しくは以下のリンクからどうぞ)
http://www.nzdaisuki.com/column_insurance/detail.php?issue=8
 
 ときどき、「住宅保険に地震特約を付けたい」という問い合わせを受けますが、NZの場合、住宅保険に入っていれば自然災害はすべて補償の対象ですので、地震も含まれます。そのため、地震特約というものはありません。
 
 大切なマイホームや賃貸物件ですから、ぜひとも住宅保険でいざというときに備えたいものです。自動車と違って、なにかあったときの金額が大きいので自腹を切るのは大変です。それでも住宅ローンがある方は、貸し出している金融機関からの条件で住宅保険に入っている場合がほとんどだと思います。
 
 一方で、日本からの退職金や投資資金でローンを組まずに購入した方は、住宅保険を紹介されたり勧められたりしないため、保険なしで所有していることもままあるようです。意外と知られていないことなのですが、上のリンクでもご説明しているように、自然災害への政府補償は住宅保険の加入物件のみに限定されているため、保険がなければ政府の補償も受けられません。
 
 加入時にはどの保険会社でも床面積(ガレージを含む)を尋ねてきますが、そこに敷地面積を記入しているケースがよく見受けられます。これは芝しか生えていない裏庭に保険をかけているようなものです。書き違いの理由は、単なる勘違いや敷地面積しかわからなかったなど、いろいろですが、保険料算出の元になる大事な数字ですので、正確にご記入ください。
 
 どうしてもわからない場合は、自分で測った数字でも構いません。2階や半地下がある場合も床面積になるので、追加するのをお忘れなく。どうしても大きさがわからないときは、数字を記入してしまう前に保険会社にお尋ねください。今まで敷地面積で申し込んでいた方は次回の更新のときに床面積に訂正したら、保険料がぐっと下がるはずです。ぜひご確認ください。
 

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 このコラムでは、みなさまからの保険に関するご質問を受け付けております。関心の高い内容に随時お答えしていきますので、お気軽にこちら⇒ hoken@xtra.co.nz までご質問をお送りください。(お送りいただく場合は、タイトルを「NZ大好き:質問コーナー」として下さい)

 

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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