この2~3年の間に、オークランドシティー内にオープンしたエスプレッソバーの数が増えました。私の友達3人も、エスプレッソバーをオープンしました。
エスプレッソバーはイタリア、ヨーロッパ、後最近はアメリカや日本でも人気になっています。エスプレッソバーは大概小さいお店で、小さい量のコーヒー(エスプレッソ)だけを飲んで、直ぐ帰る式のお店になっています。その為、食べ物はほとんど置いていない事が多いです。食べ物が置いてあっても、コーヒーに合うマフィンやバナナケーキやクッキーしか置いていません。
エスプレッソバーの雰囲気は、忙しくって少し狭くってガヤガヤしているお店が多いです。とにかくお店の中心はコーヒーなので、ピカピカでかっこいいコーヒーマシーンが置いてあります。
トラディショナルのカフェに比べて席数も少ないし、メニューも置いていないお店がほとんどなのに最近とても流行っています。ニュージーランドのトラディショナルは、ブランチやキッチンメニューが多くて、家族連れや老人のお客さんが多いのがカフェでした。
でも、最近オークランドでは次々新なエスプレッソバーがオープンし始め、もう何件エスプレッソバーが有るか分からないほど有ります。
エスプレッソバーの魅力
何故、エスプレッソバーがこんなに人気になってきたのでしょうか?やはり、最近若い人達がトラディショナルのカフェに飽きてきたからだと思います。
若い人達は、とにかく時間が有りません。休み時間も30分しか貰えない方が多く、オーダーをして、食べ物を出来上がるまで待ち、それから食べて仕事場に戻ると休み時間をオーバーしてしまうのです。
後、最近ソーシャルミディアが流行っていますので、アメリカのエスプレッソバーやかっこいいお店を見て、古いニュージーランドのトラディショナルカフェの人気が、どんどん下がっています。
まだニュージーランドはコーヒー文化は遅れていますが、バリスターとコーヒーの事を話しながら美味しいコーヒーを飲むのが少しずつ流行ってきています。
でもエスプレッソバーに慣れて無い人達はお店に入り、少しオーダーに困るみたいです。トラディショナルのカフェには大きなメニューボードが壁に貼ってあり、文字がいっぱい書いてありますが、ほとんどのエスプレッソバーにはメニューは有りませんので、慣れて無いお客さんはついつい上を見上げたり、キョロキョロメニューを探そうとしたりという動作を無意識にしてしまいます。
その上、食べ物をほとんど置いていない事が信じられないお客さんも多いです。いくら美味しいコーヒーを出しているお店でも食べ物がなければ、帰ってしまうお客さんも居ます。
少しずつ変わって来ていますが、食べ物とコーヒーを一緒にエンジョイしたい人が多く、コーヒーだけを飲みにエスプレッソバーに行くお客さんはまだ少ないです。
私達は田舎でカフェをやっていて、大多数のお客さんは老人や家族連れで、まだトラディショナルのカフェを求めています。私達は最近改装をして、エスプレッソバーの雰囲気を作りました。確かにまだキッチンで作るメニューやケーキの種類はいっぱい有りますが、これから一つ一つ変えて田舎でもエスプレッソバーを流行らせられるように頑張ります。
COFFEE MANIA 2号
バリスター、ベイカー、女子大生
2001年家族でニュージーランドに移住
2010年家族でカフェをオープン
2014年カフェを改造し、Little Rascals Coffee shopに変更。
2015年NZ Brewers Cup 4位