就職活動をする際に「履歴書」が必要なのは世界共通ですが、内容や記載事項などは、国によってかなり違ってきます。

今回は、海外就活でも必須の書類となる「履歴書」について、その書き方のポイントなどについてご紹介します。

【CVに記載する内容】

ニュージーランドでは、履歴書のことをCVと言います。

これはラテン語のCurriculum Vitaeという言葉から来ています。

まずはCVに盛り込む内容について見ていきましょう。

• Personal Statement
• 職歴
• 学歴
• 資格、言語、その他のスキルなど
• ボランティア活動
• レフリー情報

Personal Statementは、短い自己紹介文です。これまでの経験に基づいた自分の強みを簡潔に伝えるための大切な文章です。

職歴を書く際に注意したいのは、直近の仕事から順番に書いていくということ。これは日本とは違っているので注意が必要です。

学歴も同じで、やはり直近の学歴から順番に書いていきます。

資格、言語、その他スキルなどでは、特に応募する仕事に関連のあるものがある場合は、それを見せるようにします。海外での仕事では英語能力はほぼ必須なので、英語の試験の点数がある場合は、それも記載するようにします。

ボランティア活動は、人柄を伝えるために有効な事項です。採用側にとっては、仕事ができることはもちろん、上司やチームとうまくやっていく人間力があるか、というところも重要視するポイントです。ボランティアの経験がある人は記載することをお勧めします。

ニュージーランドでは、他人からの紹介（リファレンス）を重んじる文化があります。家を借りるとき、仕事を探すときなどに、以前の家主や雇用主に問い合わせて、問題がなかったかなどを確認する習慣があります。その際に確認先となってくれる人がレフリー。CVに自分のレフリーの名前と連絡先を記載しますが、記載したくない場合は「References available upon request」と書いておきましょう。

【CVの書き方のポイント】

今はニュージーランドは不景気で、就活もかなり厳しい時期となっています。そんな時期は、一つの求人に対して多くの応募が殺到することも珍しくなく、人事担当者もひとつひとつのCVを丁寧に読み込む時間がなかったり、大きな会社になると大量に届くCVをまずはスキャンにかけてふるいにかける、ということもあり得ます。

その際に大切になってくるのが「キーワード」。

求人情報に書かれている「求められているスキルや経験」などをきちんと読み込んで、それらのワードを自分のCVにもスキルや経験として盛り込むようにします。もちろん虚偽はいけませんので、魅せ方が大切になってきます。

次回のコラムでは、CVについてよく聞かれる質問や、よくある間違いについてお伝えします。