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WWOOF先で気づいた、新たな道

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驚きの再会と新たなスタート

次のWWOOFホストからの連絡は、思いがけない驚きとともに届きました。「日本人の女の子と一緒に作業してもらいます」と言われたとき、その子の特徴を聞くと、それがわたしの友人だと判明しました。示し合わせたわけでもないのに、偶然にもWWOOFの期間が重なり、同じホスト先で再会することに。

こんな奇跡的なことがあるんだと驚きつつ、この再会をきっかけに、わたしたちは10日間の共同生活を送ることに。WWOOFという異国の地で、偶然がもたらした新たなスタートを切ることにドキドキしつつ、これからの時間が特別なものになる予感がしました。

2

作業を通じて見つけた共通の想い

草むしりや庭の掃除といった作業を、友人と一緒にこなす日々が始まりました。作業の合間に交わす言葉は、どんどん深い話題へと広がっていきます。家族のこと、日本へ帰国した後のこと、そしてそれぞれが抱える悩み…

友人との対話を通して、わたしたちが根底で持つ価値観や境遇の共通点に気づきました。

彼女と話せば話すほど、心の奥にある想いが繋がっていくような感覚を覚えます。特にWWOOFという自然の中で、共同で作業をするという環境もかけ合わさり、普段よりもオープンに、自分自身と向き合うことができたのだと思います。彼女と過ごした時間は、わたしに新たな気づきや勇気を与えてくれました。

「これはあなたの人生だ」と言われた

WWOOF先での夕食時間は、ホスト夫婦との大切な交流のひとときでした。ドイツ人とベルギー人の夫婦であるホストは、雑談から生き方に至るまで、さまざまな話を共有してくれました。そんな中で、特に印象に残ったのは、「あなたの人生は、あなたにしか決められない」という言葉でした。

友人とわたしは、家族との関係について悩んでいました。彼らと価値観が根本的に合わないことに苦しみながら、日本を飛び出してきた経緯をホストマザーにすると、「これはあなたの人生。誰でもなく、あなたが決めるものだよ」と優しく言われ、なんだか急に涙がこぼれたのを思い出します。

こうして、誰かに眼の前で言われたかったのかもしれない、と心の声に気づいた気がしました。

3

これが「わたしだけの、わたしが望む生き方」だ

ある夜、わたしは夢を見ました。それは、WWOOFの作業を終えた後にオンラインで日本のデザイン関係の仕事をしている夢でした。なぜ突然そんな夢を見たのかわかりませんが、その時間を、わたしは何よりも幸せに感じられました。今でもその夢のイメージを覚えているほどです。

そして気づいたのです。「これが”わたし”の幸せかもしれない」と。

この瞬間、わたしの中で「自分の力で、この夢を現実にする」という新たな一歩が踏み出されました。

そして、自分らしい生き方を目指す覚悟で、これからの道を切り開いていきたい。

心からそう感じるようになりました。

友人との対話やホストの言葉が、自分が本当に望むものに向かって進む勇気を与えてくれたように思います。

日々の選択を重ねながら、新しい道を歩んでいき、いつしか「これがわたしの選んだ、”わたしだけ”の生き方だ。」と自信を持って言えるようになる。

この日から、わたしは新たなスタートを切ったのです。

 

むにえる
元地方公務員。安定思考に疑問をもち、昔から夢だった「海外暮らし」のために公務員を退職して6月からワーホリ開始。スキル・英語力0から縁だけを頼りにどこまでいけるか挑戦中。

(note:https://note.com/meuniel_06)