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第7回 もっとNZが知りたくて・・・ワークビザ取得へ

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もっとNZが知りたくて・・・ワークビザ取得へ

Pubで教わる、ラグビーとビールの魅力。

これまでのコラムで、マーケットやワイナリー巡り、海、山などへの大自然を満喫するドライブなどNZ暮らしで見つけた色々な楽しみをご紹介してきましたが、まだまだ他にもたくさんあるのです。

NZの大自然

NZの国技であるラグビーは大人から子供まで幅広く親しまれていて、近所の公園に行くとラグビーボールでキャッチボールをしている光景をよく目にします。特に国代表チームのオールブラックスの人気はものすごく、NZの人々の誇りとなっています。試合開始直前に行われる闘士溢れる伝統舞踊「HAKA」は必見。

私も初めはラグビーのルールを知らなかったのですが、試合がある日にPubに繰り出してビールを片手に、熱狂的な地元ファンの方々に混ざって観戦しているうちにおもしろさに魅了され、今ではお気に入りの選手もいるほどラグビーが好きになりました。

そして、Pubでビールと書きましたが、ワインだけでなくNZビールも美味しいのです。大手のビール工場では、工場隣接のBARレストランがあり、作りたての生ビールが色々楽しめるテイスティングパドルとフィッシュ&チップスの組み合わせは最高です。

日本は酒税法で個人の酒造りは違法とされていますが、NZではだれでも気軽にお酒造りを楽しめます。また、スーパーでは手作りビールキットなるものが販売されているので、私達も近々始めたいと思っている所です。

帰国する?それともワークビザ取得?

そんなNZの暮らしにどっぷりと魅了されてきた我々でしたが、すでにワーホリ開始から半年が経ち、残りの期間は半分となっていました。初めてNZに降り立ってから就職活動や仕事など、とにかく生活環境に慣れるのに必死で過ごしてきた最初の半年は本当にあっという間の日々でした。さて、残りの半分どう過ごすのか。ワーホリ終了後に日本に帰国、それともワークビザに切り替えを試みるのか。

今後も生活していくとなると、楽しいことだけではなく不安要素もしっかり考えないといけません。やはり一番は英語の問題ですね。日本だったら簡単にできる様々な手続きや相談事も英語でとなるとすごく難しく、電話一本するだけでもかなりのストレスになります。なかなか言葉が伝わらず、理解し合えない時があるとこれから本当にこの国でやっていけるのか・・・と悩んだりもしました。

そして治安面も安全なイメージが強いNZですが、やはりここは日本とは違って外国であり、NZにいれば私が外国人。治安の悪いエリアもありますし、スリや置き引きなどの軽犯罪も少ないとは言えません。夜遅くなってからの一人歩きはしないなど、自分の身は自分で守るを念頭に、様々な起こりうるような事を想定して日々注意しながら生活しないといけません。

それらの事を踏まえて検討した結果ですが私達二人の答えは一緒でした。引き続きNZで生活してみたい、良い所も悪い所もNZの事をもっと知りたい。そうした思いが強く、色々困難な事はあると思いましたが、ワークビザへの切り替えに挑戦することにしました。

人生の岐路

ワークビザへの切り替えをするには?

さて、いざワークビザ取得に動き出した我々でしたが、未体験の事なので何から始めていいのかわかりません。ビザのコンサルタントに依頼するという選択肢もありましたが、移民局のホームページから情報収集をしたり、NZ在住歴の長い先輩たちから体験談を聞かせていただいたりして、自分たちで申請してみることにしました。

  • 申請用紙の記入
  • 日本から戸籍謄本や資格の証明書など必要書類を両親に頼んで送付してもらう
  • 日本領事館で無犯罪証明書など必要書類の申請
  • 様々な書類を英語に翻訳してもらう
  • 証明写真の撮影
  • 健康診断の受診
  • 申請費用を小切手で用意する

などなど・・・(※私達の申請時の体験談ですので、現在も同じとは限りません)

そして一番重要なのがワークビザをサポートしてもらう雇用主からの書類です。なんといっても雇用主があってのワークビザなので、この関係がしっかり成り立っていないと、申請できません。就職活動時に将来はワークビザへの切り替えも考えていると伝えていたのと、日々の仕事の頑張りが認められ協力してもらうことが出来ました。申請時にはとても不安がありましたが、少しずつしっかりと書類を集めたことで無事ワークビザを取得することが出来ました。

スタートライン

スタートラインから歩き始める・・・

「ワーホリ終了で、やっとスタートライン」

この言葉は、当時NZ在住歴の長い方から言われた事で今でもとても印象に残っています。ワーホリの一年は、NZ生活のスタートラインに立つための準備期間である。という意味なのですが、時の経過とともにその意味がよくわかるような気がします。

外国で一年間生活するというのは大変なことです。ワーホリの一年間、私達が生活できたのは、たくさんの方々に色々な事を教えて頂き、助けていただいたからこそだったと思います。

ワークビザを取得したことでNZ滞在も二年目に入りようやくスタートラインに立てた二人。永住権の事もおぼろげに考え始めるようになりました。

つづく・・・

アラサー主婦ERIKA

職業シェフ・バリスタ
2010年ワーホリでNZへ。
2014年永住権取得。
2015年オークランドからネルソンに移住。
日々の様子をブログに更新中『アラサーカップルのワーホリ日記inNZ