犬の飼い主の立場で、うっかり違反していませんか!?
最近犬による事故が相次いでいますが、“人に危害を加えてはいけない”以外にも犬の飼い主として守らないといけない法律があるのをご存知ですか?
犬をリードで繋いでおかないといけない場所で、犬を自由に運動させていたりする光景を見かけますが、実はこれ地方で定められている条例に違反しているかもしれません。「犬の飼い主としての義務」には、どんなものがあるのでしょうか?
Animal Welfare Act 1999 と Dog Control Act 1996
法律は、国が定めたものと地方公共団体(市や地方議会)によって制定される条例があります。
責任ある犬の飼い主に関する法律の多くは、Animal Welfare Act 1999とDog Control Act 1996が原則となりますが、細かい内容は各地方公共団体の条例により異なります。
オークランドで義務付けられている項目を見てみましょう。
- 犬を登録すること(犬が3か月になる前に登録、その後毎年登録義務が発生)
- 住所や飼い主に変更があった場合14日以内に知らせること
犬のケアに関しては
- 常に飼い主の管理下にあること
- ちゃんと面倒を見ること
- 食事、水、小屋(住まい)を与えること
- 必要なだけの運動をしてあげること
義務
また、犬のコントロールに関して、以下のルールを守ることが義務付けられています。
- 常に管理下にあること
- 歩道、子どもの遊び場、共有のドライブウェイでのアクセスルールを知る
- 犬が紐で繋がれていないといけない場所、繋がれていなくてもよい場所
- 犬が禁止されている場所
- 犬の排せつ物の処理
- 複数犬飼うための免許を取得すること
- 去勢をすること
禁止事項
Dog Control Act 1996でも、犬の飼い主の義務について言及していますが、犬による迷惑と害を防ぐために、以下が禁じられています。

- 他の人に迷惑をかける
- 他の人を傷つける、危険にさらす、威嚇する、または苦痛を与える
- 家畜、家禽、飼育動物または保護された野生動物を傷つけたり、危険にさらしたり、苦しめたりする
- 他の人の財産に破損または危険にさらす
犬の登録費用も市や地方により異なります。
犬の登録の種類 | Fees | ||||
---|---|---|---|---|---|
Wellington | Christchurch | Hamilton | Whanganui | Dunedin | |
去勢していない | $172.50 | $93.00 | $150.00 | $120.00 | $103.00 |
去勢した | $125.00 | $82.00 | $80.00 | $96.00 | $93.00 |
Responsible Dog Owner (責任ある飼い主) |
$61.50 | $59.00 | $80.00 | $96.00 | $58.00 |
※ | 年度 や 6月30日まで/7月中/8月~ 等で、料金が異なる場合がある為、 詳しくは、下記の各市役所のサイトでご確認ください。 |
おおまかな条例は、上記のオークランド市の条例に類似していますが、各地方公共団体によって条例、条例違反、違反金が異なりますので、一度お住まいの地域の地方公共団体のウェブサイトなどで、確認されることをお勧めいたします。
飼い主にとって家族の一員のような愛犬を守るだけでなく周囲への配慮をすることで、人と犬が気持ちよく過ごせる環境を目指したいですね。
参照サイト
- New Zealand Legislation
- Animal Welfare Act 1999
- Dog Control Act 1996
- Auckland Council
- Dog owners' obligations
- Dog registration fee calculator
- Wellington City Council
- Dogs - Registration - Fees
- Christchurch City Council
- Fees - Animal Management
- Hamilton City Council
- Dog registration requirements, fee details and discounts
- Whanganui District Council
- Dog Registration Fees
- Dunedin City Council
- Animal Services fees and charges