ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

第11回 原生林の中の秘湯!ケロセンクリーク

『知らずに帰るにはもったいない!?ニュージーランドを旅しよう』の記事一覧へ

オリ文化をとても身近に感じられる町、Rotorua/ロトルア。ニュージーランドの中でも特にマオリの人口が多く、様々な場所で彼らの文化遺産に触れることができます。

 

そんな彼らが昔から生活に利用してきた自然の恩恵がそう…温泉です!

この地域では至るところからお湯が湧き出ており、町の中でも湯煙を見ることができます。温泉施設もたくさんあり、湯船が恋しい日本人にはとてもありがたいところ!

そんなロトルアになんとお金をかけなくても楽しめる、しかもワイルドな絶景の見られる温泉があるんです…!

その名も、Kerosene Creek/ケロセンクリーク!

大自然と一体化した温泉!

町の中心部から車で25分ほど。国道5号線を通って南に下っていくと、辺りはシダや多くの木に囲まれた熱帯雨林に変わります。

途中道路沿いには美しい湖が!

よく見ると湖面には湯気が立っています! 

1

Lake Ritowhero/レイク・ロトウエロ(またの名はGreen Lake/グリーンレイク)と呼ばれるこの湖。どうやらここにも温泉が沸いているようです。

ここからケロセンクリークの入り口まではわずか5分!

小道に入り、ガタガタの道を進んでいくと道路の脇に駐車スペースとトイレ、そして森の中に入る入り口が!

近くから川の音が聞こえます。道に沿って歩いていくと…

2

カーブを超えた先に見えました!

原生林に囲まれた川、そしてその中に入る人々の姿…ここが大自然の中の天然温泉、ケロセンクリークです!

川からは湯気が立ち上り、周囲は硫黄の香りに包まれています。

3

周囲の枝には人々が干した服やタオルがちらほら。皆水着を着用して川の中に入っています。

それではいざ、入浴!

4

…き、気持ちいい〜〜〜!

流れているのは確かに水ではなくお湯…!

けれど熱すぎることはなく、じんわり心地よい温かさです。

川のせせらぎ音に加えて、近くからは鳥の声。そして周囲はニュージーランド北島ならではの原生林に囲われて、その隙間からは優しい木漏れ日が。なんとも癒しの空間です…! 

5

また、ふくらはぎほどの浅瀬の先には小さな滝壺が。その先は肩まで浸かれる深さになっており、そこでもくつろぐ人々がたくさん集まっています。

中にはラテン系の人々がマテ茶を片手にお湯に浸かりながら談笑をしていました。なんと贅沢なことでしょう…!

流れる滝、そして木の間から降りそそぐ光がとても幻想的です。

6-1

さらに上流にも行ってみることに。

場所により水の流れが早く、また水底は自然の川そのものなので足元には注意が必要です。

7

ある程度のところまで行くと川底が砂地になり、掘ってみると底から熱々のお湯が出てきます。熱めの温泉が好みの方にはベストの水温です。

たまに川の流れに身を任せ、体の力を抜いてみると自然と下流へ流されていきます。葉っぱのトンネルをくぐり抜けるような場所もあり、まるでジャングルの中にある流れるプールで遊んでいるかのような面白さ!

お湯と大自然を同時に楽しめる最高の場所でした。きっと大昔からマオリの人々もここに来て癒されていたのでしょうね。

オマケ:Kuirau Park Footbath

実は、町の中心にもお手軽に温泉を楽しめる場所があります。

中心街に位置するKuirau Park/クイラウ・パーク。

公共の大きな公園で、美しいガーデンから温泉の沸いている池などロトルアならではの景色を楽しむことができます。

8

そしてその公園の中に、誰もが無料で利用できる足湯があるんです!

9-1

地元の人々や旅行客。みんなの癒される憩いの場となっています。

周囲には宿やレストランなどがたくさんあるので、チェックインや食事までの空いた時間に休憩するには最高の場所ですね!

たくさんの温泉に恵まれた土地ロトルア。

これからだんだん肌寒くなる季節、旅の疲れを癒しに立ち寄ってみてはいかがでしょうか♪

 

Natsuko
日本でホエールウォッチングのガイドとして働き、今しかできない経験を求めてワーホリに挑戦。コロマンデルに現れたシャチの動画がニュージーランドを選ぶきっかけに!