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第252回  子供の医療保険はどうしたらいい? 

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【医療保険の請求】
 前にもお話しましたが、私は医療保険に加入しているお客様が保険金を請求した場合、支払われた金額だけは保険会社が通知してくるので知っています。しかし、それが検査のためだったのか、治療だったのか、はたまた何の病気なのかは個人情報に相当するため知らされません。金額を見て1000ドル前後だったら、「CTスキャンかなにか、画像検査かな?」と思いますが(この手の請求は頻繁にあります)、何千ドル、何万ドルになると、何が起きたのか全くわかりません。
 
【誰が病気に?】
 さらにご家族で加入している場合、保険証書が一つにまとめられているので、ご家族の誰が請求しているのかもわかりません。ある日、一人のお客様が何回も保険金を請求しているのに気がつきました。「奥さんに何かあったのかな?」と思いました。30代以降の女性は検査だなんだで請求の機会が増えてくるので、そう思ったのです。
 
【意外な請求者】
 その後、ばったりお客様にお会いすることがあり、「高橋さんもご存知のように子供が病気になりまして。。。。。」と言われて驚きました。私が知っていたのは金額だけだったので、まさかお子さんの請求だったとは考えてもみませんでした。保険のおかげですぐに対応してもらえて助かっている、とも言われました。
 
【保険があればすぐに対応】
 オークランドの小児科専門の公立病院はスターシップですが、ここでも大人同様に順番待ちがあります。でも、保険があるとスターシップでもプライベート同様にすぐに対応してもらえるため、助かっているというのです。大人でも辛い順番待ち、小さなお子さんだったらなおさらでしょう。
 
【子供の医療保険料は0~20歳まで均一】
 よく受ける質問に、「子供でも医療保険って入ったほうがいいですか?」というのがあります。私は迷わず加入をお勧めしています。理由はズバリ3点です。
1.保険料が一人月10~30ドルと格安(ただし親が加入していることが条件)
2.子供は大病につながる高血圧や糖尿病などの既往症がまずないので、その後どんな病気になろうと保険の加入を続ける限り一生保険の対象になる
3.公立病院なら子供にも順番待ちがあり、病気になっても緊急以外の場合はすぐに治療してもらえるとは限らない
 
【病気になっても加入を続ける限り保険の対象に】
 3点の理由の中でも特に重要なのが「2」ではないかと思います。親が健康だからといって子供も同じとは限りません。アレルギー症状、ぜんそくなど親には全くなかった症状に見舞われることもあれば、心臓疾患が見つかったり、白血病やガンなど恐ろしい病気にかかるかもしれません。そんな時、保険に入っていれば手術や入院が保険の対象になるだけでなく、その後の病気との長い付き合いや再発でも、加入を続けている限り保険の対象になります。

 

高橋靖宏【たかはし・やすひろ】
Financial Adviser (FSP68982)

アクセレレイト・コンサルティング社所属。海外進出企業の医療及びセキュリティ・リスク・マネジメントのスペシャリストとして、海外で長らくアシスタンス会社に勤務。NZで初の日本人公認ファイナンシャル・アドバイザーとして、生命保険、医療保険、損害保険など各種保険商品とキウイセーバーを日本語でご提供しています。

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